Farcaster開発企業、パラダイム主導のラウンドで「ユニコーン」に レイヤー3チェーンのミームコイン暴騰
ミームコインやNFTで人気博すSNSアプリ
イーサリアムのL2「Optimism(OP)」利用の分散型SNSのプロトコル「Farcaster」は新たな資金調達ラウンドで、「ユニコーン企業(評価額10億ドル以上)」に到達するようだ。ブルームバーグが3月31日に報じた。
新ラウンドを主導するのは、パラダイムで、「Farcaster」の開発企業Merkle Manufactoryに出資している。共同創設者Dan Romero氏(コインベースの元幹部)がSNSで資金調達のことを確認した。
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Farcasterは分散型ソーシャルメディアのプロトコルで、その上で構築されたツイッター(現X)に似たSNSアプリ「Warpcast」は海外のWeb3ユーザーを中心に短文投稿(Cast・キャスト)や画像投稿が行われている。
なお、Warpcastは有料アプリで、年会費700円の支払いを必要とする。
Warpcastがリリースされたのは2022年だが、今年1月に「Frames」という新機能をリリース。この機能はCastを双方向にやりとりできるミニアプリに変えることができるもので、Warpcastのユーザー数を1月から大きく押し上げてきた背景がある。
Duneのデータによると、Warpcastの登録人数は16万人を超えている。累計のプロトコル収益は4月1日に90万ドルに到達した。
Degenトークンやレイヤー3誕生
これまでWarpcastの利用者数が増加する背景には、Farcasterに関連するNFTの発行やエアドロップへの期待、高まるミームコインへの需要がある。
1月にBaseチェーンで発行され、Farcasterを事実上代表するミームコインDegenは先週4.7倍暴騰し、出来高としてCoinGeckoのミームコイントップ11にランクインした。
Degenを運営するチームは先週、レイヤー2チェーンOptimismとArbitrumの技術を基盤にレイヤー3(三層目)のネットワーク「Degen Chain」をローンチ。31日時点で13万以上のアドレスが開設された。なお、Degen Chainは、Degenトークンをガストークンとして利用する。
Warpcastを利用するWeb3ネイティブユーザーはメッセージのやりとりでDegenチェーンに関するトークンの情報を共有し投機的資金の流入を増加させている状況だ。
Degen Chainで、ミームコインの新規発行は盛んに行われているが、その多くは「ラグプル」と呼ばれる出口詐欺のためのミームコインであることが確認されている。なお、過去24時間だけで、約2.7万のトランザクション・約1億ドルのオンチェーン取引高を記録した。
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