イーサリアムリステーキング革命、EigenLayerのメインネットローンチ
リステーキングでメインネットに新機能
暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)のリステーキング(再ステーキング)を提供するEigenLayerは10日、イーサリアムのメインネット上でEigenLayerとEigenDAをローンチしたと発表した。
これにより、ユーザーが使えるようになった新たな機能として以下の三つを挙げている。
- リステーキングを行うユーザーは、ステーキングする資金すべてを自分が選択したオペレーターに委任可能
- オペレーターは、EigenLayerに登録し、AVSの実行を選択できる
- AVSは、EigenDA(現在ベータ版)などのプロトコルに登録できる
なお、AVS(Actively Validated Services)とはEigenLayer上に構築された様々なプロジェクトのことだ。
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EigenLayerは「EigenDA」というデータ可用性(DA)ソリューションの面でも注目されている。DAソリューションは一般的に、データや情報へのアクセス性、可用性、信頼性を向上させるための技術的なソリューションだ。
EigenLayerは、イーサリアムのコンセンサス層とDA層を分離し、トランザクションの増加に伴いDA層の使用を増やすことでイーサリアムのスケーラビリティ(容量・規模拡張可能性)を改善している。
「EigenDA」は、データ可用性、スループット、ストレージなど仮想通貨業界の課題に対応する、最も高パフォーマンスでコスト効率のよいソリューションになることを目指して構築が進められているところだ。
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リステーキングとは
一度ステーキングされたPoSブロックチェーンの派生商品を再度ステーキングする仕組み。ステーキングを行うステーカーは資金効率を高め、単純にステーキングだけするよりも報酬を増やすことが可能となる。
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プロトコル内支払いなどは2024年後半見込み
EigenLayerは、今回のメインネットのローンチには、AVSから通信事業者へのプロトコル内支払いや「スラッシュ」は含まれていないと説明した。これら二つは2024年後半にメインネットに導入される見込みだ。
「スラッシュ」とはAVSオペレーターの不正行為を防ぐための方法で、オペレーターは悪意ある行為をした場合にステークを取り消されることになる。
EigenLayerは、これらを取り入れる前に、EigenLayerのマーケットを成長・安定させたいと説明した。
EigenLayerでは現在、410万以上のイーサリアムがリステーキングされている。EigenLayerによると、過去数週間で新たなイーサリアム・バリデーターの70%が、そのプラットフォームでリステーキングを行ったとされる。
フランクリンテンプルトンは、現在イーサリアム供給量の1%がEigenLayerに預けられていると指摘。平均預入量は、2023年6月の8,000ETHから一年経過しない2024年3月には170ETHまで急増したと述べている。
米シリコンバレーのVC大手Andreessen Horowitz(a16z)は2月、EigenLayerの開発企業Eigen Labsに、1億ドル(約152億円)を投資した。
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