ビットコイン一時66000ドル割れ、280億円相当のロングがロスカット
FOMC利下げ予測などを嫌気
暗号資産(仮想通貨)ビットコインは15日、前日比1.3%安。14日深夜に66,000ドルを割り込み一時65,000ドルまで急落。その後反発し、66,000ドル台を回復した。
急落の結果強制清算(ロスカット)が急増しており、マーケットインテリジェンスプラットフォームのCoinglassのデータによれば、暗号資産(仮想通貨)先物市場全体の24時間清算総額は2.15億ドル(338億円)相当に達した。その中で、ロングポジションのロスカット額は、1.8億ドル(283億円)となっている。
取引において、ロスカットとは、証拠金口座がロングまたはショートのポジションをサポートできなくなった場合、損失や負債をカバーするために、トレーダーが現在の市場価格でポジションを閉じることを余儀なくされる状況を指す。
15日の続落および清算は、今週前半からの流れを引き継いでいる。火曜日には、米国の5月失業率の発表に先立ち、約2.45億ドル相当のロングポジションが清算された。また水曜日には、米5月CPIのデータを受け、一時70,000万ドル目前まで急騰するも、その後米連邦準備制度理事会(FRB)がFOMC会合で11カ月連続で金利を据え置きながらも年内一回のみの金利引き下げの可能性を示唆したことを受け、ビットコイン価格は反落していた。
12日夜(日本時間)に発表されたCPI(米消費者物価指数)は総合、コアCPIいずれも市場予想を下振れるなどインフレ鈍化を示し、年内最大3回の利下げへの観測(2023年12月時の予想)が一時高まった。
しかし、その後の米連邦公開市場委員会(FOMC)会合後に公開された政策金利見通し(ドットプロット)では、利下げ予想を3回から1回に下方修正したことで、市場のセンチメントを悪化させた。
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なお、仮想通貨関連株も連れ安となり、コインベースは-1.27%、マラソンは-2.65%となった。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します