仮想通貨取引所のビットコイン残高が増加傾向に 短期保有者の取引活発化か
ビットコインの取引所残高
暗号資産(仮想通貨)取引所におけるビットコインの残高が、今週に入り増加傾向にある。
以下の画像は、「CryptoQuant」が提供しているデータ。7月1日から現在までの期間に設定し、取引所のビットコイン残高の推移(青線)を表示させている。CryptoQuantのリサーチ部門のトップJulio Moreno氏によれば、今回の残高増加は、短期保有者の取引が増えていることを示唆している可能性が高いという。
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上記のデータによると、取引所のビットコイン残高は4日から6日にかけて減少した後、7日から増加に転じた。その後は現在も増加基調にある。
ドイツ政府の売却が影響して残高が増加した可能性もあるが、Moreno氏は「The Block」に対し、この取引所へのビットコインの送金は、大部分が短期保有者が行ったものだと説明した。
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ビットコイン残高の増加を取引所別に見ると、増加しているのは主にバイナンス、OKX、BitfinexであるとMoreno氏は指摘。たしかに、ドイツ政府が送金しているのはコインベースやクラーケンなどの取引所とされている。
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取引所残高のデータ
取引所残高の推移は、投資家がよく参考にするデータの1つ。一般的に、取引所の残高が増えると、売却のために仮想通貨が取引所に送金されている可能性があるとされ、売り圧やトレンド転換が警戒される。
一方、ステーブルコインの残高が増加している場合は、他の仮想通貨が買われる可能性が高く、買い圧が意識される。CryptoQuantは10日、ビットコイン価格が上昇するにはUSDTの流動性がまだ低いとの見方を示していた。
ステーブルコインとは
価格が常に安定するように設計された仮想通貨のこと。法定通貨または仮想通貨に価値が裏付けられていたり、アルゴリズム等で価格を安定させたりする様々なステーブルコインが開発されている。
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CryptoQuantの上記のデータは、取引所が管理するウォレットやアドレスのデータを集計しており、様々な目的で使われるビットコインの数量をグラフにしている。例えば、トレードを促進したり、出金に備えたり、資産を管理したりするための残高を全て含んでいるという。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します