イーサリアムが強気相場入りしたと判断する3つの理由、元ウォール街トレーダーが分析
イーサリアムが強気相場突入か
暗号資産(仮想通貨)関連サービスなどを提供するBitOodaのマネージングディレクターで、以前はウォール街のトレーダーだったVivek Raman氏は21日、イーサリアムの価格がこれから上昇するとの見方を示した。
2024年後半は、明確な強気相場であると主張。これまで逆風となっていた3つの要因が追い風に変わり、強気相場は今週に始まると述べている。
Raman氏が強気要因の1つに挙げているのが、まずは米国の現物ETFが証券取引委員会(SEC)に承認されて23日にローンチしたこと。仮想通貨市場はまだ閉鎖的で参入障壁は高いが、ETFが新たな資金が流入するきっかけになるとみている。これからは受け身の個人投資家と、規制の明確さを必要とする機関投資家の両方が投資するようになると述べた。
そして、ビットコイン現物ETFには現時点で、今年1月のローンチ以降170億ドル(約2.6兆円)の純流入があるとし、次はイーサリアムの番だと主張している。
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他の強気要因
2つ目の強気要因は、イーサリアムに対する規制当局の考えが明確になったこと。今回の現物ETFの承認で、イーサリアムが有価証券ではなくコモディティ(商品)であることが明確になったとRaman氏は指摘している。
他にも今回の承認によって、ブラックロックの投資ファンド「BUIDL」のようなイーサリアムブロックチェーン上のトークン化商品のリスクが取り除かれたとも指摘した。
その上で、イーサリアムブロックチェーンのアプリ開発やイノベーションをついに活性化させることができると期待を示している。
3つ目は、マクロ経済の状況が変わろうとしていることだ。Raman氏は、これまでの約2年間、金融市場は急速な利上げや金融引き締めに苦しめられてきたが、この状況が変わろうとしていると述べた。
たしかに最近は、米連邦準備理事会(FRB)が9月に利下げを開始するとの期待感が金融市場では高まっている。そうなれば、イーサリアムのようなリスク資産の価格上昇につながるとRaman氏は予測した。
上述した3つ以外にもRaman氏は、政治家の仮想通貨への見方が変わっているきていることも強気要因に挙げた。具体例は示していないが、米大統領選における動向などを指しているとみられる。
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なお、Raman氏は、XやLinkedInのプロフィールを見ると、イーサリアムに関する業務を多く担当しているようだ。
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