仮想通貨投資商品に460億円の週次流入 米FRB利下げ受け回復傾向

仮想通貨商品への流入が回復

暗号資産(仮想通貨)投資会社CoinShares(コインシェアーズ)のリサーチ責任者を務めるジェームズ・バターフィル氏は23日、暗号資産(仮想通貨)投資商品へのグローバルな資金流入状況について最新のレポートを発表した。

2週連続で流入超過となり、先週は3億2,100万ドル(約461億円)相当の純流入を記録した。その前には、2週連続で純流出となっていたところだ。

バターフィル氏は、流入が回復した背景には17日と18日に開催された連邦公開市場委員会(FOMC)で、FRBが0.5%の利下げを決めたことがあるとして、次のように説明している。

FOMCは、0.5%の金利引き下げを含む、予想以上にハト派的な姿勢をとった。その結果、仮想通貨投資商品の運用資産総額(AuM)は9%増加した。投資商品の総取引額は95億ドル(約1.4兆円)で、前週から9%増加している。

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トークン別の流入内訳

出典:コインシェアーズ

特にビットコインには2億8,400万ドル(約408億円)の流入が集まった。また、最近の価格変動を背景に、ショートビットコイン投資商品への流入も510万ドル(約7億円)にのぼっている。

一方で、イーサリアム関連の商品からは引き続き流出しており、5週連続で流出超過となっている。先週は総額約2,900万ドル(約42億円)の資金が抜けた。

これは主に、手数料の高い、グレースケールが投資信託から現物ETFに転換した「ETHE」から流出が継続していることが要因となっている。また、その他のイーサリアム現物ETFへの流入もわずかだった。

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ソラナの投資商品へは小規模ながら週次流入が続いており、先週の流入総額は320万ドル(約4.6億円)となった。

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地域別に見ると、週次流入額が一番多かったのは米国の2億7,700万ドル(約398億円)で、スイスがそれに続く6,300万ドル(約90億円)を記録した。一方で、ドイツ、スウェーデン、カナダでは流出額の方が多かった。

パウエル議長はFOMCで、大幅利下げが今後も続くとは限らないとも強調したものの、経済見通しによると今年は残り0.5%の利下げ、来年は1%の利下げの可能性が示唆されている。

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こうした中、ベストセラー『金持ち父さん 貧乏父さん』の著者ロバート・キヨサキ氏は、金・銀・ビットコインの価格が上昇するだろうと予想した。

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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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