新たな現物決済のビットコインETF申請が米SECへ提出|担当者は2019年中に仮想通貨ETFが実現すると楽観視
- 米Bitwiseが新たなビットコインETF申請へ
- 米インデックスファンドBitwiseは、現物BTCに準拠するETFの提供登録書をSECへ提出したと発表した。最大の特徴はビットコインの現物決済と第三者カストディアンの利用だ。
米Bitwiseが新たなビットコインETF申請へ
米時間1月10日、米国本拠地の仮想通貨インデックスファンド企業Bitwise Asset Management は、現物のビットコインに準拠するETF(上場信託投資)の提供登録書をSEC(証券取引委員会)へ届けたと公式で発表した。
今回の提携デリバティブ取引所NYSEのアーカ(Arca)は後日SECへいわゆる「ルール変更」という申請を提出するという。
BitwiseのビットコインETFに関する主な特徴は以下の通り。
- 現物ビットコインで決済する契約を提供。現在最有力とされるVanEck版ETFは、現金決済となる。
- 今までのETF申請と異なり、規制された第三者カストディサービスへ現物のビットコインを預ける。VanEckの場合は、自社のトラストで管理する。
- 当ETFはBitwiseのBitcoin Total Return Index(重要なハードフォークも)を追跡する。
- インデックスの価格形成は複数の仮想通貨取引所の相場によるもの。
今回のBitwiseのETFを担当するのは、以前世界初の原油ETFの実現に手がけた米大手ETFファンド企業『米国コモディティ・ファンド(USCF)』のCIO(首席投資責任者)を務めていたJohn Hyland氏であり、Hyland氏は今回の申請に関して、以下の様に語った。
SECからの承認・非承認に関しては確実性はないが、我々は2019年にビットコインETFが実現すると見ている。
昨年、我々はSECが今まで提起した仮想通貨取引エコシステムに関する質問を研究していたため、今後SEC側と討論できることを期待している。
SECは未だビットコインETFを一つも承認していないが、2月末にはVanEck版ETFの最終判断を控えている。
また、以前9つのETF商品に対する再審査の判断を下したものの、未だ結果が出されていないものの、既存のビットコイン市場の拡大とメインストリームへの進出として期待されているため、VanEckや一度は非承認された9つのETFとは仕組みが異なるBitwiseのETFは今後どのような展開を見せるか注目していきたいところだ。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します