週刊仮想通貨ニュース|金融庁の暗号資産規制方針やビットコイン採掘割合の95%到達に高い関心
今週のニュース
この一週間(11/15〜11/21)に最も注目の集まった暗号資産(仮想通貨)ニュースのまとめをお届けする。
今週は、金融庁の暗号資産規制方針、ビットコイン(BTC)採掘割合の95%到達、ビットコインとイーサリアム(ETH)の市況分析に関する記事が関心を集めた。
今週の注目ニュース
金融庁、資金調達目的の暗号資産発行者への情報開示義務化へ=報道
日本経済新聞の報道によると、金融庁は資金調達を目的に暗号資産を発行する事業者に対し、定期的な情報開示を義務化する方針を固めた。金融審議会での議論では、発行者による暗号資産の保有状況や追加の発行計画、調達資金の使途などの開示を求める内容が検討されている。(記事はこちら)
95%のビットコインが採掘済み、2140年に完全流通へ
ビットコインのマイニング済みコイン数が17日、1,995万BTCを超え、固定上限2,100万BTCの95%に達したことが明らかになった。オンチェーンデータによると、ネットワークが過去の半減期を経て新規発行が徐々に減速する中、ブロック報酬として採掘される残りのBTCは105万未満となった。(記事はこちら)
ビットコインの25%下落は「浅い調整」と米投資銀行が分析、トム・リーはイーサリアムのスーパーサイクルを予測
米投資銀行バーンスタインのアナリストは17日、ビットコインが10月6日の過去最高値約12万6,000ドルから約25%下落したことについて、大幅な下落の始まりではなく短期的な調整だと分析した。バーンスタインは、この下落は歴史的な4年サイクルパターンをめぐる投資家の不安を反映していると指摘した。(記事はこちら)
金融相場
デッドクロス形成のビットコイン、市場心理は「極度の恐怖(総悲観)」水準で推移
仮想通貨市場では、ビットコインは前日比-0.52%の1BTC=94,915ドルに。チャート上では、50日移動平均線を下回り、200日移動平均線との間で弱気のデッドクロスが形成されている状況だ。(記事はこちら)
ビットコイン9万ドル回復、エヌビディア好決算で投資家心理改善 マイナー売り圧に変化の兆しも
ビットコインは20日にかけて、88,000ドル付近から92,000ドル超まで回復した。この反発は、エヌビディアが発表した第3四半期の予想を上回る決算と強気な第4四半期ガイダンスが主要因となっている。(記事はこちら)
ビットコインが8.6万ドル台に急落、古参クジラのBTC大量売却や利下げ見送り懸念などで
ビットコインは21日、6カ月以上ぶりの安値水準に下落した。CNBCが報じたところによると、投資家がリスク資産へのエクスポージャーを引き下げ、12月の連邦準備制度理事会(FRB)による追加利下げの可能性を見極めようとする中、ビットコインは一時8万6,155ドルまで下落し、4月21日以来の最安値を記録した。(記事はこちら)
アジア特集
金融庁、暗号資産105銘柄の「金融商品」扱いを検討 金商法適用へ=報道
金融庁が暗号資産を「金融商品取引法の対象」として扱う方針を固めたと報じられている。16日付けの朝日新聞(金融庁担当 堀篭俊材記者ら)によれば、国内の暗号資産交換業者が取り扱う105銘柄に対し、情報開示義務やインサイダー取引規制を適用する方向だという。(記事はこちら)
IG証券、仮想通貨ETF CFD取引を終了へ 金融庁の新指針受け
IG証券は17日、仮想通貨ETFを原資産とするCFD取引の取扱いを終了すると発表した。金融庁が10月31日に改訂した「金融商品取引業等に関するQ&A」で仮想通貨ETF CFDの取扱いに関する考え方が示されたことを受けた措置である。(記事はこちら)
暗号資産の金商法移行が本格化、分離課税実現へ最終局面=ブロックチェーン議連
11月17日、ブロックチェーン推進議員連盟が第31回会合を開催した。その中で、暗号資産を金融商品取引法の規制対象として位置づける方向で検討していることを明らかにした。来年の通常国会での法整備を目指している。(記事はこちら)
自称「IQ276」のキム・ヨンフン、ビットコインは今後45日間で22万ドルまで上昇すると予想
「IQ276」を自称するキム・ヨンフン(YoungHoon Kim)氏は17日、ビットコインの価格は今後45日間(2025年末まで)で1BTC=22万ドル(約3,415万円)に到達すると予想した。明確な根拠は示していないが、「世界最高のIQ記録保持者」としてビットコインの22万ドル到達を予想すると主張している。(記事はこちら)
金商法移行で暗号資産市場はどう変わる? JVCEA小田会長が業界の懸念に回答|独自取材
暗号資産の金商法移行が最終局面を迎える中、日本暗号資産取引業協会(JVCEA)の小田玄紀代表理事がCoinPostの独自取材に応じた。(記事はこちら)
HashPort Wallet、1inchのスワップ技術を統合
HashPort Walletが、DeFi大手の1inchが提供するスワップ技術「1inch Swap API」を統合することがわかった。同ウォレットは、大阪・関西万博の公式デジタルウォレットとして開発され、その後HashPort Walletへリブランディングされた。(記事はこちら)
約150億円をビットコイン追加購入に使用へ メタプラネット、B種永久優先株式の発行を開示
ビットコインを財務戦略として購入している東証スタンダード上場のメタプラネットは20日、B種永久優先株式の発行を開示した。今回の株式発行で調達予定の金額から発行諸費用の概算額を引いた金額は約204億円。この資金をビットコインの購入やビットコイン・インカム事業に充てる計画である。(記事はこちら)
バイナンスジャパン、PayPayで暗号資産購入が可能に
Binance Japan株式会社とPayPay株式会社は21日、PayPayマネーとの連携サービスの提供を開始した。これにより、Binance Japanの暗号資産現物取引(販売所)において、PayPayマネーからの入金による暗号資産の購入と、売却代金をPayPayマネーとしてチャージできるようになった。(記事はこちら)
Secured Finance CEOが語るJPYC固定金利レンディングの挑戦|独占インタビュー
Secured Finance AGの創業者兼CEO・菊池マサカズ(Masa “Senshi” Kikuchi)氏を独占取材。JPYCエコシステムへの参画背景、円建てDeFi市場の可能性、そして日本円を世界の金利ベンチマークとする構想について話を伺った。(記事はこちら)
金融庁が語る暗号資産規制改革の全貌──銀行参入、インサイダー規制、DEX対応の狙い|独占取材
本記事では金融庁担当者に独自取材を実施。制度改革の狙いや期待する効果、今後の展望について伺った。(記事はこちら)
暗号資産(仮想通貨)の申告分離課税が実現したら?押さえておきたい税務のポイント|Aerial Partners寄稿
仮想通貨の申告分離課税が現実味を帯びてきた今、投資家が知っておくべき税制変更のポイントを解説。税率の一定化、損益通算、特定口座の導入可能性など、制度導入後の注意点と準備すべきことをわかりやすく紹介した。(記事はこちら)
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