はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米当局がビットメイン製品を国家安全保障リスクで調査、トランプ関連企業も1万6000台使用

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

国家安全保障リスクで調査

世界のビットコイン(BTC)マイニング機器の大半を供給する中国の大手メーカー「ビットメイン(Bitmain)」が、米国の国家安全保障に対するリスク評価のため数カ月にわたる連邦政府の調査対象となっていることが明らかとなった。ブルームバーグが21日に報じた。

北京を拠点とするビットメイン・テクノロジーズの機器が軍事基地近くの施設で使用されたことで、昨年の連邦審査で「重大な国家安全保障上の懸念」が提起された経緯がある。7月には上院情報委員会の報告書で同社の機器が中国から操作される可能性があり、米国に「いくつかの憂慮すべき脆弱性」をもたらすと指摘された。

報道によると、米国土安全保障省の捜査官が主導する「オペレーション・レッドサンセット」と呼ばれる連邦調査の中心にビットメインのハードウェアがあった。米当局者と調査に詳しい6人によると、この調査は機器がスパイ活動のために遠隔操作されたり、米国の電力網を破壊するために使用される可能性があるかを判断するために開始された。

国土安全保障省の調査は、バイデン前大統領下で始まりトランプ政権の少なくとも初期の数カ月まで続いた。連邦政府の機器調査には米国の港で一部機器を停止させることも含まれていたが、これがレッドサンセット調査の一部だったかは不明だ。一部のケースでは、調査官がビットメインの機器を分解し、悪意ある機能がないかチップとコードをテストした。また、調査官は関税と輸入税違反の可能性も調査した。

ビットメインは声明で、同社が中国から機器を遠隔操作できるという主張は「明確に誤り」だと述べ、「米国および適用される法律と規制を厳格に遵守しており、米国の国家安全保障にリスクをもたらす活動に従事したことはない」と強調した。同社は「オペレーション・レッドサンセット」と称される連邦調査について「一切認識していない」と述べた。

一方で、オペレーション・レッドサンセットの現状は不明だ。国家安全保障調査は公的な法的手続きをもたらすことなく何年も続く可能性がある。政権高官は調査の現状について「米国政府はこの種の脅威を懸念しており、常に警戒して監視している」とだけ述べた。

トランプ関連企業も1万6000台使用

この調査はトランプ大統領の息子たちが関与するアメリカン・ビットコインの事業にも注目を集めている。マイアミに本社を置く同社は3月末に設立を発表し、エリック・トランプとドナルド・トランプ・ジュニアが投資家として名を連ねている。

同社はテキサス、ニューヨーク、カナダのアルバータにデータセンターを建設し、7万6,000台のマイニング機器を稼働させる計画だ。8月には証券提出書類によると、1万6,000台のビットメイン機器を3億1,400万ドルで購入する契約を締結した。現金や借入ではなく、2,234ビットコインを担保として機器を取得した。

関連:トランプ一族関連のアメリカン・ビットコイン、売上高99億円に増加 決算発表

アメリカン・ビットコインの広報担当者は「国家安全保障、電力網の安定性、運用セキュリティを極めて真剣に受け止めている」と述べ、ハードウェアの広範なセキュリティテストを実施し、リモートアクセスを許可する脆弱性は見つからなかったと付け加えた。

同社はマイニング運営が「厳格なセキュリティ枠組みの下で隔離、分割、監視、保護されている」としている。また、ビットメインの機器が「現代の産業セキュリティ基準内で展開されており、米国の電力網や国家安全保障に信頼リスクをもたらしていない」と同社は主張している。

関連:米民主党議員がトランプ一族関与のワールドリバティに調査要請 国家安全保障への懸念示す

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/22 土曜日
10:55
米当局がビットメイン製品を国家安全保障リスクで調査、トランプ関連企業も1万6000台使用
米国土安全保障省が中国メーカーのビットメインを調査し、機器がスパイ活動や電力網破壊に使用される可能性を指摘。トランプ大統領の息子たちの会社アメリカン・ビットコインも1万6000台を購入した。
10:05
コインベース、ソラナのミームコイン取引所「ベクター」を買収
コインベースがソラナ基盤SocialFiプラットフォーム「ベクター・ファン」を買収すると発表した。年内に取引完了予定で、ソラナエコシステムへの参入を拡大し、すべてを取引できる取引所の構築を目指す。
09:35
ベセント米財務長官、ビットコインバーにサプライズ訪問 仮想通貨業界への影響は
スコット・ベセント米財務長官がビットコインバー「Pubkey DC」を訪問し、仮想通貨コミュニティで話題になっている。業界関係者の反応と今後の影響を解説する。
08:25
NYSEがグレースケールのXRPとドージコインETF承認、25日上場予定
NYSEがグレースケールのドージコインとXRP ETFの上場を承認し、11月25日に取引を開始する。今週はビットワイズのXRP ETFやフィデリティのソラナETFも上場し、アルトコインETF市場が急拡大している。
07:45
「仮想通貨財務企業などの上場後の事業の大幅変更について対応を考える必要」JPXのCEO
日本取引所グループの山道CEOは、ビットコインなどを保有する仮想通貨財務企業への規制強化は現時点では検討していないと説明。一方で、事業の大幅変更については対応を考える必要があるとも述べている。
07:05
個人マイナーがビットコイン採掘に成功、1億8000万分の1の確率を克服
極めて小規模な個人マイナーがわずか6TH/sのパワーでビットコインブロックの採掘に成功し、約26万5000ドル相当を獲得した。確率は1億8000万分の1で、近年最も幸運なソロ採掘となった。
06:25
トム・リー率いるビットマイン、初の配当実施もイーサリアム保有の含み損は6250億円超 
イーサリアム最大の企業保有者ビットマイン・イマージョン・テクノロジーズが11月21日、2025年8月期通期で純利益3億2816万ドルを計上し、大手仮想通貨企業として初めて配当を実施すると発表した。しかしイーサリアム価格下落で含み損は40億ドル超に達している。
06:02
金持ち父さん著者キヨサキ、3.5億円分ビットコインを売却し広告事業投資へ 以前の姿勢から一転
『金持ち父さん貧乏父さん』の著者ロバート・キヨサキ氏が11月22日、約225万ドル相当のビットコインを売却し、外科センターと看板広告事業に投資すると発表した。以前の「売らずに買い続ける」発言から一転した。
05:45
マイケル・セイラー、指数除外懸念に反論「ストラテジーはファンドではない」
ストラテジー社のマイケル・セイラー会長は主要株価指数からの除外懸念に対し「我々はファンドではなく上場事業会社だ」と反論した。
11/21 金曜日
17:25
米ビットコインETF、1週間で大規模な資金流出が2回
11月20日、米ビットコイン現物ETFは9億300万ドル(約1,395億円)の純流出を記録し、史上2番目の規模となった。1週間前の記録を更新。ブラックロック、グレースケール、フィデリティの主要3ファンドで流出の大部分を占め、全ETFで純流入ゼロという異例の事態に。
16:38
予測市場が急成長 カルシ(Kalshi)が1500億円調達と報道も
予測市場カルシが2ヶ月で評価額2倍超の110億ドルで10億ドル調達。取引量は10月に過去最高の44億ドルを記録。競合ポリマーケットも120億〜150億ドルでの追加調達を協議中で、予測市場への投資が加速。
16:33
暗号資産(仮想通貨)の申告分離課税が実現したら?押さえておきたい税務のポイント|Aerial Partners寄稿
仮想通貨の申告分離課税が現実味を帯びてきた今、投資家が知っておくべき税制変更のポイントを解説。税率の一定化、損益通算、特定口座の導入可能性など、制度導入後の注意点と準備すべきことをわかりやすく紹介します。
16:10
CAICAテクノロジーズ、JPYC決済ソリューションの提供を開始
CAICAテクノロジーズが日本円ステーブルコインJPYCの決済ソリューション提供を開始。企業向けにコンサルティングサービスと決済モジュールを提供し、ステーブルコイン決済の導入を支援する。
16:03
ナッジ、ステーブルコイン決済・還元対応クレカ「HashPortカード」発行開始
HashPortとナッジが日本初となる後払い型クリプトクレジットカード「HashPortカード」を発行開始。ステーブルコインJPYCで決済・還元が可能で、利用額の0.3%をJPYCで還元。年会費無料、カード発行手数料2,500円。
15:44
金融庁が語る暗号資産規制改革の全貌──銀行参入、インサイダー規制、DEX対応の狙い|独占取材
金融庁独占取材。暗号資産規制の金商法移行について、銀行グループ子会社の参入、インサイダー取引規制導入、分散型取引所(DEX)対応の狙いを詳しく聞く。投資家保護と健全なイノベーション両立への取り組みを解説。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧