はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米民主党議員がトランプ一族関与のワールドリバティに調査要請 国家安全保障への懸念示す

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

米上院議員が書簡で懸念表明

米民主党のエリザベス・ウォーレン上院議員とジャック・リード上院議員は17日、スコット・ベッセント財務長官とパメラ・ボンディ司法長官に書簡を送り、トランプ大統領の一族が関与するDeFi(分散型金融)プロジェクト、ワールド・リバティ・フィナンシャル(WLF)に対する調査を要請した。

ウォーレン議員らは、北朝鮮・ロシア・イランの関連団体がWLFのガバナンストークン「WLFI」を購入した可能性があり、米国の国家安全保障を脅かす恐れがあると指摘。これは監視団体Accountable.USが9月に公表した報告書に基づくもので、同報告書ではWLFがトークンを「極めて疑わしい様々な組織に売却した」として、以下の具体例を挙げている。

  • 仮想通貨トレーダー「Shryder.eth」に60万トークン(1万ドル相当)を販売:北朝鮮政府支援のハッカーに関係する制裁対象ウォレットを使用
  • ユーザー「0x9009」に1万トークン超を販売:対ロシア制裁対象のA7A5と取引
  • ドバイ拠点のDWF Labsに2,500万ドル相当のトークン販売:40億ドル規模の仮想通貨ねずみ講に関与した疑い
  • 62人のユーザーが仮想通貨ミキシングサービス「TornadoCash」を利用

議員らは、WLFはトークン販売を通じて「アメリカの敵と明確かつ露骨なつながりを持つ人々から資金を受け取り」、彼らにWLFのガバナンス方針への「発言権」を与えることで、国家安全保障上のリスクを高めたと非難した。

また、北朝鮮やロシアなど米国の敵対勢力とつながる関係者へのトークン販売報告は、WLFのデューデリジェンス方針や手続きに深刻な疑問を投げかけ、「同社のトークンやその他の製品が制裁回避、マネーロンダリング、テロ資金供与に利用される可能性もある」と指摘。同社には強力な制裁措置やマネロン対策が欠如していると主張した。

さらに、WLFが不動産をはじめとする資産のトークン化計画を検討していることに言及し、「違法な金融活動を助長するリスクがある」と警告した。

これに対し、WLFの広報担当者は、「WLFIガバナンストークンのすべてのプレセール購入者に対して業界最高水準のAML(マネロン対策)およびKYC(本人確認)を実施し、テストに合格しなかった購入希望者からの数百万ドルの申し込みは断っている」と反論した。

関連:トランプ一族の不動産資産トークン化、WLFIが計画明かす=報道

大統領に利益相反の懸念

ウォーレン議員らは、トランプ家とWLFの密接な関係が、大統領直属のトランプ政権職員に金銭的利益相反を生じさせると批判した。トークン販売はトランプ家に直接利益をもたらす一方、コンプライアンス強化は利益を減らす可能性があるためだ。

書簡によると、トランプ家が所有する「DT Marks DeFi LLC」は、225億WLFIトークンを保有しており、WLFIトークン販売収益の75%を受け取る権利を持つ。議員らは「ガバナンストークンが販売されるたびに、資金の4分の3はトランプ大統領とその家族に直接渡る。北朝鮮やロシア関連団体への販売でも同様」と警鐘を鳴らした。

加えて、現在連邦議会で審議中のデジタル資産市場明確化法案では、「補助資産(ancillary asset)」という新たな分類が創設され、WLFIのようなガバナンストークンが既存規制の対象外となる可能性があると指摘。この法案が、トークン発行者に対して受益者情報などの記録・開示義務を緩和すれば、プラットフォーム上での不正資金活動の検知や摘発がさらに困難になると、強い懸念を表明した。

両議員が求める対応

ウォーレン議員らは、WLFに対する可能な対応についての理解を深めるため、財務省と司法省に以下の情報提供を求めている。

  • 現在DeFiプラットフォームに適用される全デューデリジェンス要件
  • 北朝鮮やロシアとつながる人物が米国の仮想通貨プラットフォーム運営に関与する場合のリスク評価
  • WLFによる北朝鮮やロシア関連団体へのWLFI販売に関する進行中の調査の詳細
  • 外国勢力がWLFI投資によって期待できる利益の分析や他の安全保障機関との協議内容
  • 利益相反防止策及びトランプ家と関わる仮想通貨関連企業の影響から国家安全保障・法執行の判断を守るための具体策一覧

ウォーレン議員は、民主党でも仮想通貨批判の急先鋒として知られ、今年4月には米証券取引委員会(SEC)に対して、トランプ大統領による利益相反やSECの判断への影響について回答を求める書簡を提出している。

また、10月にはトランプ大統領によるバイナンス前CEO、チャンポン・ジャオ(CZ)氏の恩赦を非難する決議案を起草し、トランプ大統領に対する利益相反追求の姿勢を一切崩していない。

関連:米民主党ウォーレン議員ら、トランプ大統領のCZ氏恩赦を非難する決議案提出へ

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
02/23 月曜日
15:00
Digital Platformer株式会社、次世代カンファレンス「MoneyX 2026」のゴールドスポンサーに決定
2026年2月27日開催の次世代金融カンファレンス「MoneyX」のゴールドスポンサーにDigital Platformer株式会社が決定。日本初の預金型トークン実装企業として、ステーブルコインを軸とした次世代決済基盤の構築を推進する。
11:00
仏金融大手BNPパリバ、イーサリアム上でトークン化MMFの実証実験
仏金融大手BNPパリバの資産運用部門が、仮想通貨イーサリアムのブロックチェーンを使用してMMFのトークン化実験を実施した。運用効率とセキュリティ向上への貢献を探る。
10:37
ヴィタリック、2月で約27億円分のイーサリアムを売却 財団の「緊縮計画」受け継続的に換金
イーサリアム共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏が2月2日以降、累計8,651ETH(約27億円)を売却。イーサリアム財団の緊縮財政計画に基づく資金化で、プライバシー研究や公衆衛生支援への充当が目的とされる。
09:49
オープンAI社員作成のAIエージェント、保有ミームコイン全量を返信ユーザーに誤送信
OpenAI社員が開発したAIトレーディングボット「Lobstar Wilde」が、返信ユーザーへの少額送金を誤り、保有ミームコインの全量約25万ドルを誤送信。受取ユーザーは即座に売却したが、騒動でトークン価格が急騰し同量は42万ドル超に達した。
09:23
SBIホールディングス、デジタル社債を発行 仮想通貨XRP付与の特典も
SBIホールディングスが初のセキュリティ・トークン社債「SBI START債」を発行する。一定以上の購入者に仮想通貨XRPを付与し、ODXのSTARTで取引開始予定だ。
08:57
トランプコイン、総供給量の5%未満を成長計画に活用
トランプコイン($TRUMP)の運営チームが新たな成長施策を発表。DeFiプロトコルKamino Financeを活用した約15.5億円超のインセンティブ計画や、Game Studio設立などエコシステム拡張を推進する。
08:21
ビットコインマイナーBitdeer、BTC保有ゼロに 
仮想通貨マイニング企業Bitdeerがビットコイン純保有量ゼロを公表。3億2,500万ドルの転換社債発行と同時に約1,132.9BTCを全売却し、AIインフラへのピボットを加速。自社管理ハッシュレートは上場企業首位に。
02/22 日曜日
09:30
今週の主要仮想通貨材料まとめ、トランプ大統領次男のBTC100万ドル到達予測維持やETH開発方針など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
09:25
週刊仮想通貨ニュース|Xの仮想通貨・株取引機能実装計画やレイ・ダリオの警鐘に高い関心
今週は、Xの仮想通貨・株取引機能の実装計画、レイ・ダリオ氏による警鐘、『金持ち父さん貧乏父さん』著者ロバート・キヨサキ氏による警告に関する記事が関心を集めた。
02/21 土曜日
20:00
ビットコイン現物ETF、5週間で累計40億ドル超流出
米ビットコイン現物ETFからの資金流出が続いている。専門家の間ではレバレッジ調整局面との見方と、さらなる下落リスクを警戒する声に意見が分かれている。
19:15
クジラがビットコインの主要な売り圧に、不安定な市場続くか=クリプトクアント
クリプトクアントが、大口投資家による取引所へのビットコイン流入が増加していると指摘。アルトコインやステーブルコインの状況から価格が大きく動くリスクを分析した。
09:05
ビットコインクジラのGarrett Jin、再びバイナンスへ5000BTC入金 
大口投資家のGarrett Jin氏が今週再び5000BTCをバイナンスへ入金。価格の節目での大規模な資金移動を受け、市場では売却準備への警戒感が高まっている。
08:50
韓国ビッサムの「ゴーストコイン」事件、金融当局の監督体制欠陥を国会議員が追及
韓国の仮想通貨取引所ビッサムが2月6日に約62兆ウォン相当のビットコインを誤配布した問題を受け、金融サービス委員会と金融監督院が計6回の検査を実施していながらも根本的なシステム欠陥を見逃していたことが国会審議で明らかになった。
07:55
ビットコインの採掘難易度、約15%の大幅上昇
仮想通貨ビットコインの採掘難易度は144.4Tに上昇。ハッシュレートが冬の嵐の影響で一時下落したことが指摘されていたが最近は上昇傾向にあった。
07:45
テザーUSDT流通額が2022年弱気相場以来の最大減少を記録、欧州MiCA規制が影響か
USDTの供給量が2月に約15億ドル減少し、2022年のFTX崩壊後で最大の月間減少率を記録。欧州のMiCA規制本格化や市場の資金移動がUSDTの不動の地位に変化をもたらしている。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧