はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

Ripple社David Schwartz氏が語る:XRPとxRapidの未来について

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Rippleの初期開発者
David Schwartz氏は現在Ripple社のChief CryptographerでXRPを作った初期メンバーとしてブロックチェーン業界全体から注目を集めている人物です。
XRPとxRapidの将来について
XRPと、リップル社のXRP利用の決済プロダクト「xRapid」の未来についてお聞きしました。また、今後の方針やアップデートの方向性、流動性向上のための改善策などについても掲載されています。

3月29日のSlush Tokyo 二日目、リップル社のChief CryptographerであるDavid Schwartz氏に独占インタビューを実施致しました。

XRPの今後や新しいプロジェクトであるxRapidについてのお話を伺わせていただきました。

インタビューにご協力いただいたDavid Schwartz氏に御礼申し上げます。

インタビュー内容一覧

日本のユーザーに自己紹介をお願いします。

私はDavid Schwartz(デイビッドシュワルツ)、リップルの暗号研究者です。

私は現在XRP Ledger, そして仮想通貨XRPと呼ばれるリップルプロジェクトの初期から携わっていた開発者の一人です。

2018年はリップル社にとって今の所(インタビュー時3月29日)どうでしょうか?

現在市場は良くない状況ですが、そのおかげで我々のチームは、ユーザーの皆様に本当の価値を提供するための開発に今まで以上に集中することができています。

―2018年は特に何が大変ですか?

規制に関する問題を不安視する方が大勢いて、実際の使用事例から注目が逸れてしまっています。

ですからリップル社としては、国際決済の使用事例を中心としてプロジェクトを進めています。

―リップル社はインターレジャー・ビジネスを発表しました。リップル社は今後どのようになると予想していますか?

我々は常に、銀行や金融機関でも使用可能で、規制要件に沿って、なおかつ資産・価値の流動があるオープンで分散型の決済ネットワークを築いています。

これが私たちを他の会社から差別化する点だと自負しています。

我々に重要なのは現在起きている問題を正しく認識することと将来今よりどのようにもっと効率的にお金が動けるか両方を見ながら動くことです。

―xRapidの将来とは?またいずれは日本にも来るのでしょうか?

xRapidは、XRPで従来の会社でも決済できるようにしたプロジェクトです。

主に取引額が少なく取引回数の多い『送金』を視野に入れて取り組みました。

非効率的な支払い経路や、または(ブリッジ通貨として)ドルの価値が高く流動性が必須なルートで導入を初めます。

その後、流動性を高めてから、金融機関等での大きい額の送金や取引も出来るようになるのが目標です。

―XRPに関して、現在チームはどのような事を中心として動いているのでしょうか?

全ての機能を搭載しようとするのではなく、実際に使用してもらう状況を考えて動いています。

我々は業績を非常に重要視していて、他の分散型システムよりリップルは高い取引率を誇っています。

現在は支払い・決済、資産保有または資産の移転を主に中心にプロジェクトを進めています。

二つ目の着目点はセキュリティーです。

リップルには独自のキーローテーションの機能があります。

例えば、もしパスワードがもう安全でないと判断した場合、他社と違ってパスワードだけを変える事ができます。

また第三者機関から我々のコードを審査してもらってもいます。

もうひとつの着目点は分散化の向上です。

もっと多くのユーザーにXRP Ledgerを使用してもらいたいと思っています。

リップル社だけでなく一般のユーザーにもXRP Ledger上でアプリケーションを作っていって欲しいです。

その為に以前より積極的にコミュニティー参加を促し、実際にXRP Ledgerを使用しているユーザーのサポートに力をいれています。

―リップルの競合相手は誰だと思っていますか?

それは競合相手の定義の仕方によりますね。

実際の使用事例において、我々の競合相手は、人々が今まで通りに決済をするー例を挙げれば、Swiftなどの送金会社です。

技術面においての競合相手は、イーサリアムなどのXRP Ledger以外のブロックチェーンの使用を検討しているブロックチェーン企業です。

しかし、ユーザーが望んでいる機能を我々が持っている場合XRPの方が、速くて安く、また信頼が置けます。

けれども人によっては合わない場合も時々あります。

―将来的なXRPのアップデートについて教えて下さい。

いくつかの新機能を今後予定しています。

ひとつめはpayment channelと呼ばれるもので、これにより、ledger外で取引可能になります。

XRPをより素早く移動できる様に取引所間でこの機能を使用して欲しいと思っています。

また分散化を促す機能や支払いや資産の受け取り方をユーザーがコントロールできる機能なども搭載する予定です。

リップルは常に規制に対して実用的なアプローチを保ってきました。

つまり規制に従いたい人に不自由がないように心掛けてきました。

理由もなく資産が送られてくる問題が度々起きていますが、あるユーザーにとってはこれは何の問題の無い事です。

しかし場合によっては、法的義務により全ての取引を報告しなければならないユーザーもいて、そのような方々にとってはいい迷惑です。

そういう理由で支払いや資産の受け取り方をコントロールできる機能の作成に着手しています。

―XRPの今後の方針について教えて下さい。

『XRPはリップル社のもの』という偏見を変えようとしています。

XRPは誰でも参加できるオープン・レジャーで、ちゃんと分散化されています。

これをもっと多くの人に知ってもらいたいです。

―3月に入ってからXRPの価格が下落しています。流動性は今後の課題ですがどう対処する予定ですか?

xRapidが一つの答えです。

xRapidは銀行ではない機関がXRPで決済を行う手段の一つです。

トレーダーと取引が成立した時、人々はその時々で使われている通貨を使用したいと思います。

我々の望みは、xRapidを通して取引量を総じて増やす事により、流動性を上昇させる事です。

今の課題は効率です。例えば、米ドルから日本円は良い支払い経路です。

たくさんの人に取引されていてコストも高くありません。

逆に米ドルからメキシコペソ、日本円からメキシコペソはコストが高い為、流動性もそこまで必要ありません。

取引量の少ない支払い経路をターゲットすることにより、今後は取引量の多いルートも徐々に狙っていきたいと思っています。

―日本の皆様に一言お願い致します。

XRP ledger上の開発をもっと見たいです。

リップルのledger上の取引量は1日で300万ドルを超えています。

日本のコミュニティーの皆様の参加を心よりお待ちしております。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/02 水曜日
11:45
パクソス、ステーブルコインUSDGを欧州全域でローンチ サークルとの競争激化
パクソスが米ドル建てステーブルコインUSDGをEU全域で発行開始した。MiCA規制に準拠している。合計30か国に展開しており、ステーブルコイン時価総額ランキングでは15位だ。
11:10
ナスダック上場DeFi Development Corp、1億ドル転換社債発行 ソラナ蓄積戦略を拡大
米初のソラナ準備金戦略企業DeFi Development Corpが1億ドル転換社債の私募発行を発表。調達資金でSOL購入継続、バリデータ運営による複利成長を目指す。
10:50
上場企業のビットコイン購入がETF上回る、2025年上半期24万超BTC取得で4倍以上増
2025年上半期に世界の上場企業が仮想通貨ビットコインを24万5510BTC購入しETF保有数の2倍超。前年同期比約5倍増でマイクロストラテジー戦略が拡散、企業準備金としての位置づけが確立された。
10:30
米SEC、仮想通貨ETFの上場基準を策定か 審査迅速化に期待
米証券取引委員会が、ビットコインなど仮想通貨ETF向けの汎用上場基準策定を検討していると伝えられる。19b-4様式省略により審査迅速化が期待される。
10:20
ETH1万ドル到達は『義務』と表明、イーサリアムに新組織誕生
仮想通貨イーサリアムに、イーサリアムコミュニティ財団という新たな組織が誕生。公式サイトで、イーサリアムの価格に特化した組織であると説明している。
07:55
NYSE上場DDCが760億円調達完了、ビットコイン準備金戦略を本格始動
アジア食品ブランド運営のDDC EnterpriseがNYSE上場企業として最大規模の仮想通貨専用資金調達を実施。Anson Fundsらから総額5億2800万ドルでビットコイン準備金構築へ。
07:25
XRP戦略推進へ、ナスダック上場のWebusが1億ドル調達合意
ナスダック上場のWebusがリップル・ストラテジー・ホールディングスと1億ドルの資金調達契約を締結。仮想通貨XRPを活用した事業戦略推進により株価が日中130%上昇も最終的には8%反落。
07:15
「ビットコインが25年に20万ドルへ到達するとの予測は維持」Bitwise
仮想通貨運用企業Bitwiseは、2025年の10の予測に対する中間評価を公開。ビットコインが20万ドルに到達するとの予測は維持することなどを記載した。
06:50
ストラテジーのビットコイン循環戦略、NAV超プレミアムを正当化か=TD Cowen分析
ストラテジーの株価は純資産価値(NAV)を大きく上回って推移。継続的な株式発行が1株あたりのBTC保有を押し上げる構造が、投資家の注目を集めている。アナリストはその持続性とリスクに着目している。
06:12
ビットコイン利確が加速 第3四半期は過去最弱の季節性=アナリスト分析
仮想通貨ビットコインの利確が進む一方、市場は方向感に欠ける展開。第3四半期は過去最弱の季節性もあり、アナリストは地政学リスクや米金融政策の不透明感に警戒を示している。
05:50
トランプ大統領の「大きく美しい法案」上院可決も、仮想通貨少額免税案は見送り
トランプ政権が推進する大型予算法案に、仮想通貨の少額免税や報酬課税見直しの修正案は含まれず。ルミス上院議員は今後の再提出を示唆し、業界団体もロビー活動を継続する構え。
05:37
米SEC、ビットコインやXRPに投資するグレースケールの仮想通貨ファンドETF化を承認
米証券取引委員会(SEC)は、グレースケールのバスケット型ファンドのETF転換を加速承認。構成資産の約8割をビットコインが占めており、今後の仮想通貨ETF全体に追い風となる可能性も。
07/01 火曜日
16:00
UXLINKが実現目指すWeb3の大衆化、CEOが語る成長戦略|WebXスポンサーインタビュー
5500万人のユーザーを擁するWeb3成長支援プラットフォーム「UXLINK」。WebX 2025への参加を控え、同社CEOが日本市場への期待を述べた。
14:49
日本初の仮想通貨建てクレジットカード「Slash Card」が登場 β版の事前登録開始へ
日本初の暗号資産建てクレジットカード「Slash Card」がβ版の事前登録を開始する。米ドル連動型ステーブルコインUSDC担保サービスで物理・バーチャル両対応。ソラナやイーサリアムなどマルチチェーン互換性とトークン還元リワードを特徴とし、Web3技術を現実世界の決済に橋渡しする。
13:30
ビットコイン需要減少で市場脆弱性指摘、イーサリアム大口投資家は巨額含み損で売却継続=アナリスト
Cryptoquant分析によると、ビットコインのオンチェーン需要指標がマイナス転換し短期調整リスクが高まる。一方でETH大口投資家は3週間で9万5313ETHを償還、4260万ドルの含み損を抱える状況。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧