- コア・サイエンティフィック、Polaris DSを買収
- 米オクラホマ拠点を1.5GWへ拡大、2026年Q3買収完了予定
ビットコイン採掘用の電力インフラをAIデータセンターに転用
米国のデジタルインフラ企業コア・サイエンティフィック(Core Scientific、Nasdaq: CORZ)は6日、米オクラホマ州を拠点とするビットコイン(BTC)採掘企業Polaris DSを約4億2100万ドル(約660億円)で買収すると発表した。
同社がAI向けデータセンター事業への転換を加速させる一環で、オクラホマ州マスコギー(Muskogee)キャンパスの総電力容量を1.5ギガワット(GW)規模に拡大する多段階戦略の中核をなす。
関連記事:コア・サイエンティフィック、社債発行で5300億円調達計画 ビットコイン依存脱却へ
仮想通貨採掘企業コア・サイエンティフィックが33億ドルの社債発行を計画。調達資金をAIデータセンター開発資金返済に充当する予定だ。HPCでF1チームとも提携している。
Polaris DSはオクラホマ・ガス&エレクトリック(Oklahoma Gas & Electric)との電力契約で440MWをすでに確保・稼働中であり、コアはこのインフラをそのままAIワークロード向けに転用する。新規の系統連系を待たずに大容量電力を即時活用できる点が今回の買収の最大の狙いだ。
開発面では82.5MWの新棟建設がすでに着工しており、2027年第4四半期の引き渡しを目標とする。基本買収価格は4億2100万ドルで、Polaris DSが2026年末までに追加40MWの電力容量を確保した場合はさらに4000万ドルが上乗せされる条件となっている。
CEOのアダム・サリバン(Adam Sullivan)氏は「買収・開発ノウハウ・革新的な電力ソリューションを組み合わせた多段階アプローチにより、ギガワット規模の容量を解放できることをマスコギーで示している」と強調した。
コア・サイエンティフィックは2017年創業の北米最大級のビットコインマイナーだったが、2022年に経営破綻し、2024年1月に再上場を果たした経緯を持つ。
関連記事:米仮想通貨マイニング企業コア・サイエンティフィック、破産状態から脱却へ
米大手仮想通貨マイニング企業Core Scientificは来年1月に破産状態から脱却する見込みだと発表した。同社は9月にセルシウスとも和解したところだ。
現在はAI企業向けにデータセンターの電力・設備ごと提供するサービス事業への全面転換を進めており、今回のPolaris DS買収はマイニング用に整備された電力インフラをそのままAI用途に活用するという業界全体のトレンドを象徴する取引といえる。
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