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米仮想通貨マイニング企業コア・サイエンティフィック、破産状態から脱却へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

主要な関係者と和解条件で合意

米大手暗号資産(仮想通貨)マイニング企業コア・サイエンティフィック(Core Scientific)は来年1月に破産状態から脱却する見込みだと発表した。

米連邦破産法11条(チャプターイレブン)に基づくすべての訴訟について和解条件について、すべての主要な関係者と原則合意に達したとしている。

コア・サイエンティフィックは2022年12月に、チャプターイレブンにもとづいた破産申請を行っており、現在はマイニング事業を継続しながら収益を債務返済に充てようとしているところだ。

米連邦破産法11条(チャプターイレブン)とは

日本の民事再生法に似た再建型の倒産法制度。経営を継続しながら負債の削減などを実施し、企業再建を行う。申請後に債権取り立てが停止され、債務者は負債の整理に取り組み、原則120日以内に再建プランを策定する。

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コア・サイエンティフィックのアダム・サリバンCEOは、次のように述べている。

当社のチームは、オペレーショナルエクセレンス(事業の効率性やクオリティ)に重点を置いており、破産手続き完了後にバランスシートの負債を減少させること、および2024年以降の継続的な成長計画に集中しているところだ。

仮想通貨マイニングセクターでは、ビットコイン(BTC)半減期により業界の再編成も予想される中、様々な企業が設備を拡充している。アイリスエナジーやRiot、Hut8、Cipher Miningなどもマイニングマシンを追加発注している。

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セルシウスと4,500万ドルの和解

コア・サイエンティフィックは9月、再建手続き中の仮想通貨レンディング企業セルシウスネットワークとの間で争われていた、テキサス州のマイニングファームに関する争いで和解に達している。

コア・サイエンティフィックは、テキサス州のシダーベール採掘場を約20億円(1,400万ドル)でセルシウスに売却することに合意した。また、セルシウスに対するすべての請求44億円(3,100万ドル)相当を放棄することにも同意している。

コア・サイエンティフィックは、セルシウスのマイニング子会社が所有するビットコイン・マイニングマシン3万7,000台をデータセンターでホストしていたが、親会社セルシウスが2022年7月に破産した後、手数料や電気代の支払いを滞納し始めたとしていた。

セルシウスは現在、コア・サイエンティフィックから買い取った施設をナスダック上場の仮想通貨マイニング企業Hut8と協力して開発しているところだ。完成した暁には、215メガワット(MW)の電力が供給され約66,000台のマイニングマシンが配備される見込みだ。

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12,500以上のBTCをセルフマイニング

コア・サイエンティフィックは5日、11月のビットコイン採掘実績を発表した。21.5EH/s(エクサハッシュ/毎秒)の計算能力で、1,360BTC(時価85億円相当)を生産したとしている。なお、エクサハッシュとは1秒間に100京回のハッシュ計算ができる能力のことである。

今年に入ってからは、12,500(時価782億円相当)以上のビットコインをセルフマイニングしており、顧客のためにマイニングした分も含めると合計17,600(時価1,102億円相当)以上のビットコインをマイニングしたとも述べた。

今後7か月間で、さらに6.6エクサハッシュ/毎秒の採掘能力に相当するマイニングマシンを導入する見込みで、今後数年間では372メガワット(MW)のインフラが完成する予定だとも説明した。

現在、世界大手の資産運用会社ブラックロックやバンガード、ステート・ストリートなどがビットコインマイニングセクターへの投資を行っている。ビットコイン弱気市場でも続いたこのような動向は、ビットコインの環境への影響について、より前向きに認識され始めていることがあるとも論じられている。

関連ブラックロックなど大手資産運用会社、ビットコインマイニング企業への投資増加の背景は

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