CoinPostで今最も読まれています

ナスダック上場仮想通貨ビットコインマイニング企業Hut8、セルシウスと新施設構築へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Hut8とセルシウスが提携

米ナスダック上場の暗号資産(仮想通貨)マイニング企業Hut8は18日、仮想通貨レンディング企業セルシウスネットワークと協力して、新たな仮想通貨マイニング施設を建築するための暫定契約に署名したと発表した。

米テキサス州で開設が予定されているこの施設が完成した暁には、約66,000台のマイニングマシンが配備され、215メガワット(MW)の電力が供給される見込みだ。建設は数週間以内に開始される予定である。

Hut 8のアッシャー・ジェヌート社長は次のように説明した。

私たちの目標は2つある。1つは、セルシウスの債権者との間に信頼性を構築することだ。もう1つは、当社の管理サービスを強化することだ。新たな施設が完成し稼働すれば、当社は895メガワット(MW)を超える規模のインフラを保有することになる。

なお、電力規模に関して、一般的に大型火力発電所などは数百メガワットから数千メガワットの電力を供給するとされている。

セルシウスは2022年7月に米国でチャプターイレブンにより破産申請を行い、現在は企業再建を前提とした手続きを行っているところだ。傘下には仮想通貨マイニング事業も抱えている。

関連セルシウス、破産めぐる裁判で重要な和解に到達

米連邦破産法11条(チャプターイレブン)とは

日本の民事再生法に似た再建型の倒産法制度。経営を継続しながら負債の削減などを実施し、企業再建を行う。申請後に債権取り立てが停止され、債務者は負債の整理に取り組み、原則120日以内に再建プランを策定する。

▶️仮想通貨用語集

破産手続き中のセルシウスは、新たな事業に着手するための資本を必要としており、Hut8はマイニング業界で地位を築くための事業拡大を必要としている。このことを踏まえると、今回の合意は両社に利益をもたらすと考えられる。

Hut8は10月、半減期により、ビットコイン(BTC)の希少性が維持される可能性を念頭に置いて「HODL(手元に保有しておく)戦略」を続けているとも発表していたところだ。

関連2024年ビットコイン125,000ドル到達予測、半減期を踏まえたMatrixport分析

Cipher Miningもマシン拡充

ナスダック上場のビットコインマイニング企業Cipher Miningは18日、マイニング機器メーカー大手ビットメインから、最新世代のマイニングマシン「Antminer T21」を37,396台購入する予定だと発表した。

これらは、2025年上半期に納入予定であり、稼働した暁には、同社のセルフマイニング能力は7.1 EH/s(エクサハッシュ/毎秒)に達することになる。新たなマシンは、米テキサス州ブラックパールに新設する施設での初期稼働分として配備される計画だ。

これに加えてCipherは、2024年に8.7 EH/sに相当する45,706台のマイニングマシンを取得するオプションも購入した。

Cipherの、タイラー・ペイジCEOは、Cipherのカスタムソフトウェアやテキサス州の電力網「ERCOT」の魅力的な価格、T21マシンの効率性などにより、ブラックパール施設での利益を最大化することができると述べている。

また、購入オプションによってマイニングマシンを有利な価格で購入できるようにしておくことで、今後の大規模な施設拡張の土台を作ったとも続けた。

半減期により仮想通貨マイニング業界の再編成も予想される中、設備を拡充する企業が相次いでいるところだ。豪アイリスエナジーや米Riotもマイニングマシンを追加発注している。

関連豪アイリスエナジー、最新型マイニングマシンでビットコイン採掘能力拡大へ

半減期特集

1年を切った次回ビットコイン半減期へのカウントダウン、市場動向と専門家の予測は? ビットコイン半減期とは?市場価格への影響と注意点
ビットコインなど仮想通貨市場に大きな影響を及ぼす「半減期」とは、過去の事例から独自考察 ビットコイン半減期とは|仮想通貨の半減期前後で価格が高騰する理由
仮想通貨ビットコイン、半減期でも「高騰が期待できない理由」 CoinPostアプリで優位性を
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/28 日曜日
11:30
ビットコイン相場は中期的には下降チャネル内での揉み合い続くか|bitbankアナリスト寄稿
ビットコイン半減期を終え1000万円周辺で推移する相場をbitbankのアナリスト長谷川氏が分析。ビットコインチャートを図解し、今後の展望を読み解く。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|BTCの半減期完了に高い関心
今週は仮想通貨ビットコインが半減期を迎えたこと、QCP Capitalによる半減期後の相場分析、イーサリアムの証券性などを巡りConsensysが米SECを提訴したことに関する記事が最も関心を集めた。
04/27 土曜日
21:00
OKCoinJapan 5月にオプティミズム(OP)取扱い開始へ
OKCoinJapanが暗号資産(仮想通貨)オプティミズム(OP)の取扱いを開始へ。イーサリアムのレイヤー2ソリューションとして、その技術はCoinbaseが支援するBaseやバイナンスのopBNBの基盤に使用されている。OPのユースケースや今後の展望も言及。
17:20
機関投資家のDeFiリスク管理を強化、Fireblocksの新セキュリティ機能
FireblocksがDeFi製品にdApp ProtectionとTransaction Simulationを追加。リアルタイム脅威検知と安全なトランザクション実現で、機関投資家のオンチェーン活動をサポート。
13:00
BAYCで知られるYuga Labs、事業再編でチームメンバー削減 
Yuga Labsは、事業再編の一環としてチームメンバーの一部を削減した。「より小規模で機敏でクリプト・ネイティブなチーム」にする意向だ。
10:30
米国で仮想通貨発行の推奨事項5ヶ条、a16z明かす
大手ベンチャーキャピタルa16zは、米国で仮想通貨トークンを発行する際の推奨事項を挙げた。特に証券性など米SECをめぐる対処を中心としている。
09:30
ビットコインRunesデビュー1週間、200億円以上の手数料生み出す
手数料については、ミーム仮想通貨取引への高い需要が原因で、4月初めの5ドルから平均40ドルまで高騰している。ビットコインのマイニング報酬が半減し、収益が大幅に減少する見通しとなっていた採掘業者にとっては朗報だ。
08:00
半減期後のBTCのリターン、Nansen主席アナリストが分析
半減期後の仮想通貨ビットコインのリターンを、ブロックチェーン分析企業Nansenの主席リサーチアナリストが分析。半減期後250日までが最もリターンが高いという。
07:30
円安で1ドル158円台に、米ハイテク株高 来週FOMC金利発表|金融短観
本日の米国株指数は反発。エヌビディアやアルファベットなど大手IT株がけん引役となった。前日発表の米1-3月期GDPは予想を下回って悪材料となっていたが、昨夜発表の米3月PCEデフレーターはほぼ予想通りだった。
05:55
パンテラ、FTXの仮想通貨ソラナを追加取得
FTX破産財団はこれまですでにロックアップされた仮想通貨SOLの約3分の2を手放した。その多くは4年後に完全にアンロックされる見込みだ。
04/26 金曜日
14:22
「ミームコインは危険なカジノのよう」米アンドリーセン・ホロウィッツCTOが警鐘鳴らす
米大手VCアンドリーセン・ホロウィッツの エディ・ラザリン最高技術責任者は、ミームコインを「危険なカジノ」に例え、仮想通貨エコシステムから「本物の起業家」を遠ざける可能性があると主張した。
14:00
米FBI、マネロン防止ルール非遵守の仮想通貨サービスに注意喚起
米連邦捜査局は、マネーロンダリング防止基準を遵守していない仮想通貨送金サービスを利用しないよう、アメリカ国民に対して呼びかけた。
12:55
BTC半減期後に最初に採掘されたSatoshi、3億円超で落札
仮想通貨ビットコインの半減期後に最初に採掘されたSatoshiがオークションで3億円超で落札。Ordinalsの誕生によって、今はレア度の高いSatoshiに需要が生まれている。
12:32
ビットコインの反騰失速、ブラックロックのETF(IBIT)への資金流入が初めて途絶える
暗号資産(仮想通貨)市場では、自律反発のビットコインが日足50SMAを抜けられず再反落。ブラックロックのビットコインETF「IBIT」への資金流入は、ローンチ後71日間で初めて途絶えた。
10:15
著名な「Buy Bitcoin」のサイン、1.6億円で落札
「Buy Bitcoin」と書かれた著名な法律用箋が、オークションで1.6億円で落札された。仮想通貨ビットコインで入札され、正確な落札価格は16BTCである。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア