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吉川氏率いるAcross VenturesがSBI HDと戦略提携、160億円規模のマイクロVC基金を立ち上げ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • Across Venturesが160億円規模ファンド立ち上げ、SBIがアンカーLP
  • 20超のマイクロVC投資、AI・ブロックチェーンなど注力分野カバー

米日イノベーション橋渡し

リップル社元バイスプレジデントの吉川絵美氏が創業したVC投資会社Across Venturesは13日、SBI Holdingsとの戦略提携を発表した。約160億円(1億ドル)規模のファンド・オブ・ファンズ「Across Ventures Fund I, L.P.」を新規立ち上げ、米国の先端企業と日本企業の連携を加速させる。

Across Venturesのファンドは、専門特化型マイクロVC(運用規模2,000~5,000万ドル)を主要投資対象とするファンド・オブ・ファンズ構造を採用している。20を超えるマイクロVC基金への投資を通じ、数百社の初期段階スタートアップへのアクセスを日本企業に提供する仕組みだ。

米国ベンチャー市場は、数十億ドル規模の巨大ファンドと専門特化型マイクロVCの二極化が加速している。巨大ファンドがレーターステージの大型投資にシフトする一方で、マイクロVCはプレシード・シード段階で高成長ポテンシャル企業を発掘する役割を担うようになった。

オープンイノベーション機会の創出

Across Venturesのファンドは、AI・物理的AI、フィンテック・ブロックチェーン、クライメートテック、ヘルステック、次世代コンピューティング、宇宙など複数の先端産業領域にわたるマイクロVC基金へ投資を実行する。日本企業はこれらの投資を通じて、初期段階の技術トレンド・市場動向を早期に把握できる。

SBI Holdingsは本ファンドのアンカーLPとして参加する。SBIの投資専門知識と日本企業ネットワーク、Across Venturesのシリコンバレー・マイクロVCネットワークを組み合わせ、単なる投資手段ではなく、米国革新と日本企業を繋ぐ戦略プラットフォーム機能を目指している。

吉川絵美氏は「日本企業がシリコンバレーイノベーションにアクセスすることの課題を認識してきた。専門特化型マイクロVCとの深い連携により、従来モデルでは得られにくい初期段階インサイトと投資アクセスを提供することが設計思想である」とコメントした。

Across Venturesのプラットフォームは、従来の越境投資フレームワークを超えた米日イノベーション協業の新モデルとして機能する。日本企業によるシリコンバレー発の先端企業への系統的アクセス確保が、今後のオープンイノベーション戦略において重要な要素になるかが注目される。

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