- ウィット氏がクラリティー法案の上院交渉を取りまとめ
- 戦略的ビットコイン準備金の拡大策も探った
ウィット氏が退任
米仮想通貨政策記者のエレノア・テレット氏は15日、ホワイトハウス仮想通貨評議会の事務局長を務めたパトリック・ウィット氏の出向期間が満了し、同氏の事務局長としての任務が終了したとXで伝えた。ホワイトハウスの当局者はテレット氏へのメールで確認したうえで、「ウィット氏のトランプ政権への貢献に感謝し、今後の活躍を祈っている」と述べたという。
この出向期間を巡り、テレット氏はウィット氏が国防総省の職員で、評議会には一時的な出向の形で在籍していたと説明した。米仮想通貨メディアのザ・ブロックによると、ウィット氏は7月にジョージア州陸軍州兵の訓練のため離任する計画だったが、訓練は延期されていた。
評議会の体制を巡っては、3月にAI・仮想通貨担当のデービッド・サックス氏が、7月に副事務局長が退任しており、ウィット氏は評議会に残る唯一のスタッフだった。ホワイトハウスは後任についてまだ発表していない。
背景記事:米SEC・CFTC両委員長が規制推進を表明、クラリティー法案否決を受け
米上院でのクラリティー法案否決を受け、バーンスタインとストーンエックスは規制の主導権がSEC・CFTCに移ったと見解。投資家は当局主導のルール整備の動向を注視する必要がある。
これまでの関わり
在任中のウィット氏は、仮想通貨市場の規制権限を米証券取引委員会と米商品先物取引委員会で分けるクラリティー法案について、上院での交渉を取りまとめた。また、米政府の戦略的ビットコイン準備金については、議会の承認が必要となる市場での購入ではなく、連邦政府の既存の資金の流入や転換を使う拡大策を探った。
クラリティー法案は下院を1年以上前に通過したが、上院では9月15日の予備的な手続き採決で先に進めなかった。ウィット氏が上院議員と協議したトランプ大統領の仮想通貨資産に関する倫理条項を巡っては、民主党が、大統領への執行を州ではなく司法省が判断するため条文に実効性がないと懸念した。
さらに、ウィット氏は、ステーブルコインの報酬の扱いを巡る銀行と仮想通貨業界の対立についても、妥協案の取りまとめに関わった。同氏は1月、法案が成立しなければ、将来の金融危機の際に民主党が懲罰的な法案を作りかねないと警告していた。
解説記事:ジーニアス法とクラリティー法案の違いとは?米国の仮想通貨2大法案をわかりやすく解説【2026年最新】
米国の暗号資産規制を担う「ジーニアス法(GENIUS Act)」と「クラリティー法案(CLARITY Act)」。ステーブルコイン発行者を規制する成立済みのジーニアス法と、SEC・CFTCの管轄を整理する審議中のクラリティー法案の違いを、比較表とともに初心者向けに解説します。



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