- 仮想通貨市場規則「MiCA」に基づく初の指定銘柄に
- USDTのテザー社はEMIライセンス未取得
仏当局・EU当局の二重監督体制に
欧州銀行監督機構(EBA)は14日、サークル社が欧州で発行するステーブルコインUSDCを、EUの暗号資産(仮想通貨)市場規則「MiCA」に基づく初の「重要な電子マネートークン(EMT)」に分類した。届出済みの45銘柄の中で最初の指定となった。
この分類により、USDCは今年11月12日から、MiCAが重要なEMTに対して定める二重の監督体制の対象となる。
自己資本、準備資産、流動性要件、経営上のストレスがあった場合の回復計画、償還計画などの分野における直接の管轄は、フランス当局からEU当局であるEBAへと移される。二重体制で監督が強化されるとみられる。
一方で、フランスの金融当局である健全性監督・破綻処理機構(ACPR)は、ガバナンス、資本や議決権保有の適格性、業務委託、利益相反といった分野の監督を、引き続き担当する。両当局は緊密に連携・協力して監督を行う。
USDCの発行元は、EU(欧州連合)域内ではサークル・インターネット・フィナンシャル・ヨーロッパSAS、米国ではサークル・インターネット・フィナンシャルLLCが担っているところだ。このため準備資産の管理と償還の義務が、二つの法域にまたがる構造になっている。
これを背景に、欧州銀行監督機構は米ニューヨーク州金融サービス局と覚書を締結した。情報を交換し、監督業務で相互支援し、危機の際にも連携できるようにするものであり、国境を横断する監督体制の土台となる見込みだ。
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サークルが23日、欧州委員会の市場統合パッケージに対する意見書を提出。DLTパイロット制度の拡充やステーブルコインの決済・担保利用に向けた規制整備を求めている。
欧州で競合と差をつけた要因
MiCAの下では、7つの基準のうち少なくとも3つを満たすトークンが「重要」と見なされる。保有者数が1,000万人超、発行額・時価総額または準備資産額が50億ユーロ(約8,800億円)超、1日あたりの取引件数が250万件超かつ取引総額が5億ユーロ(約880億円)超であることなどが含まれる。
その他の基準には、発行者の国際的な展開範囲、金融システムとどの程度結びついているかなどの点が挙げられる。トークンがこうした基準を満たしているかどうかは、毎年再評価される仕組みだ。
サークル社はここ数年、欧州での地盤を固めていた。2023年にフランスの金融当局(ACPR)へ電子マネー機関(EMI)ライセンスを申請。2024年にこれを取得していた。これにより、グローバルなステーブルコイン発行者としては早い段階でMiCA規制への準拠を達成している。
一方で、USDTを発行するステーブルコイン最大手のテザー社は電子マネー機関ライセンスを取得していない。また、バイナンス、クラーケン、OKXといった主要な取引所は、2024年から2025年にかけて、USDT含め規制に準拠していないトークンの取り扱いを欧州向けサービスで停止した。
このことも背景の一つとして、USDCはEU域内の取引所で、規制に準拠した米ドル建てステーブルコインのスタンダードとしての地位を確立した格好だ。今回「重要」の分類を最初に受けたことにも、こうした背景がある。
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欧州証券市場監督局は、仮想通貨規制MiCAに非準拠のステーブルコインを含むサービスを排除する方針を示した。法的拘束力はないが、USDTなどが非準拠であることから注目を集めている。



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