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仮想通貨ウォレット大手レジャーが新機器「Ledger Atom」を発表、不正装置対策も計画

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • 2027年夏に提供予定
  • ソラナモバイルなどと協業を計画

新機器を発表

暗号資産(仮想通貨)ウォレット大手のレジャーは15日、セキュリティとプライバシーのための新デバイス「レジャーアトム(Ledger Atom)」を発表した。

レジャーアトムは日常的に使うアプリを搭載した上で、お金やAI(人工知能)エージェントに対する承認やプライバシーの保護のために設計されている。購入希望者は2027年の夏に入手できる予定で、現在は予約を受付中だ。

今回の内容はレジャーのイベント「Ledger Op3n」やプレスリリース、公式Xアカウントなど複数の経路を通じて発表された。レジャーを巡っては最近、ユーザーが資産を失い、ウォレットに不正装置が埋め込まれていた事例が明らかになっており、今回の発表も注目を集めている。

関連記事:レジャーウォレット、推計136億円超流出か 東南アジア販売店に販売停止要請

仮想通貨ハードウェアウォレット大手のレジャーは9日、東南アジアの購入者から資金を失ったとの報告を受け、販売店クリプトビリスに販売停止を要請した。調査者の1人は流出額を8,600万ドル超と推計したが、レジャーは流出額と原因を調査中。

レジャーアトムは、スマートフォンに代わるものではなく、スマートフォンでは不可能な安全性を提供するデバイスとして設計した。

公式サイトではトップページの最上部に「スマートフォンはセキュリティを重視して開発されているわけではないが、レジャーアトムはセキュリティを重視して設計されている」と掲げている。

レジャーアトムは、データに特化したモバイルデバイスであり、スマートフォンではない。レジャーは公式サイトで、セルラー方式の音声通話には対応していないことを説明している。

レジャーアトムの提供の目的は、ユーザーが日常的なアプリを使いながら、安全な環境でセンシティブな行動を承認できるようにすること。マルウェア、ソフトウェアの脆弱性、ゼロデイ攻撃、ディープフェイクからユーザーを守り、安全に仮想通貨取引所に接続したり、AIエージェントを管理したり、プライベートなメッセージのやりとりを保護したりできるようにした。

基盤には、レジャーOSに加え、オープンソース版のアンドロイドを活用している。

今回の発表で、レジャーのパスカル・ゴーティエCEOは以下のようにコメントした。

AIによって攻撃者が誰でも標的にできるようになった世界において、デジタルの自由は、あれば便利なものではなく、必須の要件になっている。

我々は12年間、ユーザーのお金を守ってきた。レジャーアトムでは、お金、アイデンティティ、言葉、エージェントの行動といったオンライン上の全てを保護する。

不正な開封を検知へ

レジャーアトムは、メッセージの暗号化機能や量子コンピュータの脅威に対応するための機能などが搭載される設計で、中でも、製品の不正加工や不正開封に対するソリューションを搭載する計画が注目を集めている。

例えば、レジャーアトムの梱包では、不正開封の防止をサポートする対策を講じると説明。他にも、一度開封が行われたり、ディスプレイが取り外されたりしたことを検知することをサポートする仕組みも導入するとした。

上述した通り、レジャーのウォレットは、一部のデバイスに不正装置が埋め込まれていた事例が明らかになっている。13日には、不正なハードウェア部品が、画面表示のリカバリーフレーズを読み取って外部へ送る手口を公式Xで明らかにしていた。

関連記事:レジャーウォレット、不正部品がリカバリーフレーズを画面から読み取る手口を公表

仮想通貨ウォレット大手レジャーは13日、東南アジアの販売店クリプトビリス経由の製品に仕込まれた不正部品が、画面表示のリカバリーフレーズを読み取りLTEで送信する手口を明らかにした。確認済みの損失はすべてクリプトビリス経由だという。

一方でCointelegraphによると、レジャーの担当者は、この機能の開発は個別の事案への対応ではないと説明している。

協業の計画

レジャーアトムについて他にも、具体的な協業の計画が明らかになった。例えば、仮想通貨取引所クラーケンが、レジャーアトムへの対応を検討しているという。

また、Ledger Op3nのイベントではソラナモバイルが、レジャーがハードウェア拡張パートナーになったことを発表。ソラナスマホのシーカー(Seeker)のアプリが、全てのレジャーアトムにプレインストールされる予定などが明らかになっている。

なお、レジャーアトムの価格は、現在予約できる数量限定の「Founder’s Edition」のモデルが849ドル(1ドル=158.07円換算で13万4,000円)。ローンチ後の注文では、899ドルで販売する予定だ。

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