- OKXとICE合弁事業のサービス開始前に異議
- SECの免除制度に基づく申立て
コアウィーブ、ベライゾンなど9社が異議
トークン化株式の取引プラットフォームを運営予定のOKXICEが15日に公開した書類によると、9社が同プラットフォームにおける自社株トークンの取引に異議を表明している。
具体的にはコアウィーブ(CRWV)、ブロードコム(AVGO)、ベライゾン(VZ)、セレブラス・システムズ(CBRS)、アップラビン(APP)、アプライド・デジタル(APLD)、ロケット・ラボ(RKLB)、アプライド・オプトエレクトロニクス(AAOI)、ユナイテッドヘルス・グループ(UNH)の9社が異議申し立てを行った格好だ。
書類には各社が異議申し立てを行った理由は示されていないものの、アプライド・オプトエレクトロニクスの担当者はウォール・ストリート・ジャーナルに背景を語っていた。
トークン化が「同社の株価、流動性、ボラティリティに与える影響が不明」であるためだとしている。また、こうした取引はアプライド・オプトエレクトロニクスが関与・推奨するものではないにもかかわらず、同社が関わっていると投資家に誤解されるリスクも挙げた。
OKXICEは、ニューヨーク証券取引所(NYSE)などを傘下に持つインターコンチネンタル取引所(ICE)と、大手暗号資産(仮想通貨)取引所OKXの合弁事業である。現在は運用開始に向けた準備段階だ。
関連記事:OKXとICEの合弁、SECに通知 トークン化米国株を24時間取引へ=報道
OKXとNYSE親会社ICEの合弁OKXICEが、トークン化した米国株を24時間取引する施設の開設をSECに通知した。9月導入のSECの「イノベーション免除」を活用し、60銘柄超から始める計画。保有者には配当や議決権も付与される。
OKXICEはレイヤー2ネットワークである「X Layer」上で、許可制の流動性プールを運営する予定であり、各株式はUSDC、USDG、USDTとペアで取引される。24時間365日、ブロックチェーン上でアトミック決済(即時同時決済)が行われる見込みだ。
OKXICEは4日、当初は米上場企業60銘柄超を対象にすると発表していた。トークン保有者には、配当金の受領権、議決権、清算時の残余財産分配権その他の権利が付与される仕組みを予定している。
SECによるイノベーション免除制度を利用
OKXICEは、米証券取引委員会(SEC)が9月に発表した、イノベーション免除制度を利用している。これは5年間の暫定措置として、事業者が取引所として正式登録することなく、米国上場株のトークン化バージョンを取引できるようにするものだ。
この制度では、株式を発行する企業ではなく第三者がその株式をトークン化する場合、プラットフォーム側は取引開始の少なくとも30日前までに、当該企業に通知しなければならない。
通知を受けた企業は、30日以内に「発行体による異議申し立て」を提出することができる。企業が期限内に異議を申し立てた場合、その取引所は当該株式トークンを取り扱うことができなくなる。今回の9社の申し立ても、この手続きに沿ったものとみられる。
なお、企業には上場を明示的に承認する義務はなく、異議がなければ上場は進められることになる。トークン化の異議申し立ては通知を送ってきた取引所にのみ適用されるため、新たな取引所がトークン化株式を上場する場合は、また別途で同様のプロセスを経ることになる。
トークン化株式については、SECの制度外でも、原資産となる株式を発行する企業が上場に異議を唱える例がこれまでもあった。たとえば、映画館大手AMCエンターテインメントは米オンライン証券大手ロビンフッドに対して、同社株価に連動する「株式トークン」の提供停止を要求している。
資産のトークン化を手掛けるプラットフォーム「tx」の法律顧問、アシュリー・エバーソール氏は、ロビンフッドの株式トークンは米国向けアプリでは提供しておらず、米証券法上の明確な違反根拠は乏しいと意見していた。
ロビンフッドはAMCエンターテインメントの株式トークン取引停止要求を拒否した。対象国や米国内での法的位置づけについて外部の弁護士も見解を示した。
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