- 米上場60銘柄超から開始へ、配当・議決権も付与
- 開始前に発行体へ30日の異議申立期間
OKXICE、TSV開設をSECに通知
仮想通貨取引所OKXと、ニューヨーク証券取引所(NYSE)を傘下に持つインターコンチネンタル取引所(ICE)の合弁会社OKXICEが、米証券取引委員会(SEC)に「トークン化証券取引施設(TSV)」の開設を通知した。ブルームバーグが5日に報じた。
当初は米上場企業60銘柄超を対象とし、ブロックチェーン上で24時間取引できるようにする。ブルームバーグは対象をNYSE上場の63銘柄と報じているが、個別の銘柄名は明らかになっていない。保有者には配当や議決権など、従来の株式と同等の権利が付与される。
トークン化株式は、株式の権利をブロックチェーン上のトークンとして発行したもの。取引所の営業時間に縛られず売買できる。
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NYSE親会社のICEは、仮想通貨取引所OKXと新たな共同事業を行う計画を発表。トークン化した金融商品やデジタルネイティブの金融商品のための次世代のインフラを構築する。
SECの「イノベーション免除」を活用
SECは9月17日、トークン化された米上場株(NMS株)のオンチェーン取引を条件付きで認める「イノベーション免除」を発表した。5年間の暫定措置で、TSVには取扱銘柄数と取引量の上限を守ることや、保有者に従来株と同じ権利を保証することが課される。
手続き上、TSVは運営開始の少なくとも30日前に自社サイトで通知を公開し、その1営業日以内にSECへ書面で通知しなければならない。発行体と関係のない第三者がトークン化した株式を扱う場合は、発行体に事前に通知し、異議を申し立てる機会を与える必要がある。今回の通知は5日時点で、SECの公開データベースでは確認できていない。
関連記事:米SEC、トークン化証券のイノベーション免除を限定的範囲で策定中
米証券取引委員会(SEC)のヘスター・パース委員が3月12日の投資家諮問委員会会合で、トークン化証券を対象とするイノベーション免除の策定が進んでいると説明した。包括的な免除は採用せず、投資家保護を維持した限定的な枠組みにとどめる方針で、アトキンス委員長も正式検討に近く入ると述べた。
3月の出資から合弁設立へ
ICEは3月5日、企業価値250億ドルの評価でOKXに出資し、取締役会に代表を送ると発表した。両社は6月23日に出資比率50対50の合弁設立を公表し、米国でブローカー・ディーラーと先物取次業者(FCM)を運営する構想を示していた。共同会長にはアンドリュー・クオモ元ニューヨーク州知事が就いている。
クオモ氏はXで今回の通知について、24時間動く世界的なウォール街に向けた「画期的な一歩」だと述べた。
OKXは現在、米国外の利用者向けに70超のトークン化株式を提供しているが、米国の投資家は利用できない。CoinDeskによると、オフショアで流通するトークン化株式の規模は約32億ドルで、前月から15%増えた。OKXICEが事業を始めるには、異議申立期間の経過とブローカー・ディーラー登録などの承認が必要で、開始時期は示されていない。
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