「仮想通貨を保管する州公認の金融機関を設立」米オクラホマ州の新法案

仮想通貨を保管する金融機関

米オクラホマ州のNathan Dahm州上院議員は、州政府が利用する仮想通貨を保管するため、州公認の金融機関を設立することを提案した。

本件はDahm議員支援のもと、2月3日に法案が議会に提出（提案とは異なる）される。法案の目的は、仮想通貨やブロックチェーンに関連する業務に対し、州が後援するインフラを提供することだ。

法案には「今回提案する新しい金融機関は、ブロックチェーンを初めとする新しい技術を導入し、顧客の本人確認、マネーロンダリング対策、所有物認証において、高度な専門性を有するべきだ」と記した。

また「顧客を保護するため、既存の銀行や金融機関に対する規制に準拠する。その一方で、新たな金融商品、データ送信、記録保持に関する技術の導入や発展を妨げる規制を制限する」としている。

仮に本法案が可決されても、金融機関の創設に即座につながるわけではないと見られる。むしろ、州の銀行や商務に関する組織に対し、本計画を管理したり、議会に掛け合ったり、創設のための要件や戦略を確立したりする権限を与えることになる。具体的な計画ついては、2021年7月1日までに報告される予定だ。

法案にはオクラホマ州を、新しい技術を持った企業を歓迎する場所にしたいという意思が反映されている。「オクラホマ州は技術革新を受け入れ、次世代の金融商品の開発をサポートし、技術や金融領域が安全に発展できるように取り組むべきだ」と記載されている。

Dahm議員は昨年2月、どのような場合にデジタルトークンが有価証券とみなされるのかを明確にするための法案を提出した。また、昨年4月に成立した別の関連法案の後援者でもある。その法律で、ブロックチェーンで保護された記録や契約は電子記録とみなされると規定している。

他にも、ワイオミング州も仮想通貨・ブロックチェーン先進州として知られている。すでに複数の仮想通貨親和的法律を実施している。

関連：米国初「仮想通貨を財産として認める」法案がワイオミング州で可決

コメントしてBTCを貰おう 新着ニュースをチェック