
ビットコイン価格予測は維持
暗号資産(仮想通貨)運用企業Bitwiseは6月30日、昨年12月に同社のリサーチチームが行った「2025年の10の予測」が当たっているかについて、途中経過を公開した。
予測をするのは比較的簡単で、より困難なことは間違った予測を振り返ることであると述べながら、「当たった」「間違いである可能性が高い」「まだ判定できない」などと評価している。
まず、「ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ソラナ(SOL)が史上最高値を更新し、ビットコインの価格が20万ドル(現レートで約2,870万円)を超える」との予測については、まだ判定できないとした。
ビットコインについては、5月に最高値を更新したことを指摘。背景には、ETFやビットコイン保有企業の需要、米トランプ政権の準備金創設の動きなどがあったとの見方を示している。
一方、イーサリアムとソラナは年初来の騰落率でマイナスになっていると説明。詳しくは記載していないが、この背景にはマクロ経済の状況があるとした。
最終的に2025年の後半の見通しについては、ビットコインの20万ドル到達予測は維持すると主張。企業や機関投資家の需要がビットコインの価格を支えるとの見方を示した。
イーサリアムとソラナについては、今は予測の確度は下がっているとしつつも、米国の法整備などに伴うステーブルコイン需要、ETF承認(イーサリアムは承認済)、保有企業の増加が価格を押し上げることを「望んでいる」と述べている。
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ビットコイン保有国の数
他にBitwiseは、ビットコインを保有する国の数が2倍になると予測していた。予測時のデータではビットコインを保有するのは9カ国であるとし、これが18まで増えるとの見方を示していた。
この予測については、最近のパキスタンの例などを挙げながらも、18カ国まで増えるかは確信が持てないと結論付けている。
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一方で、18カ国に近い数まで増える可能性があるとは現在も予測。米国が仮想通貨の準備金創設や備蓄に動き出したことで、他の国の関心が高まったと分析している。
また、戦略的な理由から公にはしていないが、ビットコインの投資を行っている、または探っている国は多いはずであるとも分析。年末に向けて、ビットコイン戦略を新たに公表する国は出てくるとの見方を示した。
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