
XRP保有戦略進む
ナスダック上場のWebus International Limited(NASDAQ: WETO)は7月1日、リップル・ストラテジー・ホールディングスと最大1億ドルの条件付き証券購入契約を締結したと発表した。この発表を受けて同社株価は日中取引で100%超急騰する場面があったが、最終的には8%反落した。
AI駆動モビリティソリューションを手がける同社は、6月3日にSECへ3億ドル規模のXRP準備金設立計画を記載したForm 6-Kを提出していた。今回の1億ドル調達契約は24カ月間で段階的に利用可能で、市場状況に応じて25万ドルから300万ドルずつ引き出せる構造となっている。
調達資金は同社のXRP戦略推進に充てられる予定で、仮想通貨決済機能やブロックチェーンベースのロイヤリティプログラムの開発が想定されている。同社は資産運用会社Samara Alphaと提携してXRP戦略を構築し、リップルの決済ネットワーク統合も進めるとしている。
ナン・ジェン最高経営責任者は「この1億ドルのファシリティは長期XRP戦略への強い信頼を反映している」と述べた。株主希薄化を最小限に抑えながら戦略的な資金調達が可能になり、北米とアジア太平洋での成長加速につながると期待を示している。
契約完了にはSECの再販登録届出書承認や主幹事引受会社の同意などの条件充足が必要とされる。同社の取り組みは国境を越えた決済合理化と旅行サービスの透明性向上を目指しており、企業による仮想通貨XRPの戦略的活用事例として注目を集めている。
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