米Galaxy Digital ノボグラッツ、仮想通貨採掘企業向けの事業支援サービスを計画

マイナーへのサービスを計画

マイケル・ノボグラッツがCEOを務める米商業銀行Galaxy Digitalが、暗号資産(仮想通貨)のマイナー(採掘者)を対象にした新たなサービスを計画していることが分かった。

資金繰りや資本市場に関する助言など、マイニングの運営に関するサービスをまとめて提供する。マイナーがマイニング機器を入手しやすいよう手助けすることも含まれる。

同社は、仮想通貨メディアTheBlockのインタビューで、この新しいワンストップサービスについて概要を語った。幹部のIan Taylorは「マイニング事業には大きな資本と機器の入手が必要だ。この2つの課題を克服するために、当社の4億ドル(約420億円)超のバランスシートやブランド、ネットワークを利用してもらおうと考えている」と語った。

現在はサービスを提供するための新しいチームを編成中だ。

特に同社が拠点にする北米はマイニング機器の入手が大きな参入障壁になっていると言われている。マイニング機器全体の12%しか北米のマイナーに販売されていないとするデータもあるという。

Galaxy Digitalは、資金が確保できるようになれば、マイニング機器の確保につながると考えている。

北米では最近、マイニング事業が活発化している。今年9月には中国大手マイニング機器メーカーBitmainが、北米にビットコイン(BTC)などの採掘機器の修理センターを設立するため、米ブロックチェーン企業Core Scientificとパートナーシップを締結。

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また今週には米国の大手資産運用会社が次々に、マイニング企業の株式に投資していることも分かった。特にナスダック上場企業Riotブロックチェーンへの投資が目立つという。

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TaylorはBTCのハッシュレートに占める北米企業の割合が増加し、中国に集中せずネットワークのバランスが調整されることは、BTCにとって良いことであると語った。

サービスの開発について

Taylorは現在新しいチームの編成を行なっているが、今年中に米大手投資銀行ゴールドマンサックスに転職する。このバトンを引き継ぐのは、米金融大手フィデリティから先週入社したAmanda Fabianoだ。

Fabianoはマイニング企業を対象にしたプロダクトを考案するため、フィデリティの研究開発部門に所属していた。

Galaxy Digitalは、マイニングメーカー大手Canaan Creativeが米ナスダックに上場する際に、証券引受人を務めている。またもう1つの大手マイニング企業の資金調達にも関わっていると伝えられている。

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