ビットコインが送金詰まり 取引手数料は2年半ぶりの高水準に

ビットコインの取引手数料

ビットコイン(BTC)のネットワークにおける7日間平均の取引手数料が今週、仮想通貨バブル後の2018年2月以降で最も高い水準に達した。

BTCは今月18日に行われた採掘難易度調整で、ディフィカルティが過去最高値を更新。18日以降にハッシュレートの低下やブロック生成遅延が発生する中で、BTC価格が高騰したことで、増加した取引量を捌けずに手数料が大幅に上昇した。

BTCのネットワークでは手数料を設定することで、マイナーに取引を承認させるインセンティブを与えると同時に、トランザクションの優先順位を決定するメカニズムが用いられている。

経済原理に基いてマイニングを行うマイナーは、マイニングフィー(手数料)の高いものから順にブロックへと取り込むため、送金詰まりが起こることで、最適な手数料が高値に押し上がる。この傾向はイーサリアム(ETH)でも見られ、DeFi(分散型金融)ブームの時に手数料の高騰が確認されていた。

関連:2020年のイーサリアム採掘手数料総額、初めてビットコインを上回る

今回はBTCの仕組みに加え、ディフィカルティが過去最高値になる中でハッシュレートが大幅に下落したことが影響している。中国における最大のマイニングエリア「四川省」の豊水期が終わったことやマイニングプールを運営するOKExで出金が停止している問題が原因だ。

状況の改善目処としては、約3日後に控える次回の難易度調整がある。予想値では今年5月の「半減期」以降、2番目の大きさで採掘難易度が「易化」する予定で、手数料低下に繋がる可能性がある。

関連:中国・四川の豊水シーズン終了、ビットコイン難易度調整は下半期最大の易化予想

取引手数料の推移

BTCの取引手数料の上昇は、BTC価格が1万3000ドル(約136万円)の水準を推移していた米国時間26日に始まったとみられる。仮想通貨バブル期以降の取引手数料の推移を示したグラフが以下。7日間平均の価格を比較している。

出典:The Block

この取引手数料は今年の5月24日に5.42ドル(約567円)まで達していたが、今月28日に5.85ドル(約612円)まで上昇し、2018年2月以来の高値を更新した。

Bitinfochartsのデータによれば、28日の1日の平均手数料は11ドル(約1150円)超となっている。2018年1月26日には10ドル(約1046円)超まで下がっており、今回はそれ以降の最高値となる。

Glassnodeは今週、マイナーが受け取る報酬で手数料が占める割合が、2018年1月以降最も高くなっていることを報告した。

未承認取引の数

BTCの手数料高騰につながるネットワークの混雑度を図る指標としては、「メモプール(mempool)」の取引数がある。

メモプールは、新しいブロックチェーン取引が承認される前の記録場所。正しいnonceを発見したマイナーが、メモプールからブロックを作成しブロックチェーンにつなげる権利を獲得し、ブロックが生成される仕組みだ。

「Johoe’s Bitcoin Mempool Statistics」のデータでは、この未承認トランザクションの数が28日に15.6万件まで増加。この数値も2018年1月以降の最高数に達している。

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