英大手スタンダード・チャータード銀行、機関投資家向けの仮想通貨取引サービスを検討──報道

仮想通貨取引サービス提供か

英大手スタンダード・チャータード銀行が、機関投資家向けに暗号資産(仮想通貨)取引サービスの提供を検討していることが分かった。CoinDeskが情報筋の話として報じた。

4つの仮想通貨取引所と5つのOTCトレーダーがサービスに参加し、取引のテストを来月に開始する計画で、最終的には関与するデジタル資産の取引所の数を10まで増やす。取引のプラットフォームではイーサリアム基盤の決済トークン(ERC20基準)を利用するという。

同行はカストディ企業METACOに出資するなど、これまで仮想通貨やブロックチェーン領域に積極的に関与してきた。今年10月には仮想通貨業界に精通した人材を募集していることが明らかになっており、それまでもデジタル資産分野におけるネットワーク管理を担う求人が出されていることから、カストディ業務に関連する取引所やOTCデスクなど第三者との提携を行う業務が示唆されていた。

関連:英スタンダード・チャータード銀、仮想通貨カストディサービスに向け中核を担う人材を募集

今回明らかになったサービスのトレードやカストディに参加する企業として現在名前が上がっているのは、METACO、ErisX、LMAX、Cobalt。システムのイメージは、米シルバーゲート銀行の決済ネットワーク「Silvergate Exchange Network(SEN)」だという。

SENは機関投資家向けの送金プラットフォームとして2017年に開発され、その後に仮想通貨を利用する顧客向けの機能も導入。今年はビットコインを担保とする融資商品「SENレバレッジ」の提供も開始した。

関連:米シルバーゲート銀行、独自決済ネットワークで送金総額1000億ドル達成

イーサリアムネットワークを活用

スタンダード・チャータード銀行がイーサリアム基盤の決済トークンを利用することについて情報筋は、「多くがHyperledgerやCordaを利用しようとするが、仮想通貨コミュニティにとって、より馴染みのある方法でサービスを行おうとしている」と説明。

同行は19年11月からイーサリアム企業連合(EEA)にも加盟し、イーサリアムブロックチェーンの銀行セクターへの応用を推進している。

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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