21年1月は世界各国の「新規ユーザー」大幅増、ビットコインなど仮想通貨高騰で

新規ユーザーが押し寄せる

2021年の暗号資産(仮想通貨)市場は、年明け早々、昨年末以上の活況がつづいている。ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)の値動きが、新規流入者の増加につながったことが確認された。

先週29日には、テスラ社のイーロン・マスクCEOが自身のTwitterプロフィールを「#bitcoin」に変更したことを受け、ビットコイン価格が約6,000ドル幅急騰した。その反動で大幅下落するなど乱高下するも、これまで仮想通貨に関心のなかった層にも幅広くリーチしたことから、ビットコインの注目度がより高まる事例となった。

これを受け、米大手取引所コインベースやクラーケン、バイナンスではアクセス集中の原因となり、サーバー障害など取引や出金などで異常が発生する事態となった。

クラーケンは2日、週末のサーバー障害に対応する形でサービス改善を公式ブログで報告。新規ユーザーのサインアップ(新規登録)システムの最適化やハードウェアの容量の拡張などを行ったと説明した。クラーケンによると、1月末の週末におけるサインアップ者数は前週比で1000%以上も増加したという。

最大手取引所バイナンスのCZ氏はブルームバーグに対し、「出来高や新規登録者数が記録的に上昇したため、一時出金を停止せざるを得ない状況になった」と語ったほか、ゲームストップ株高騰の原動力となった米国の個人投資家らがドージコイン購入に殺到したことから「一時ドージコインのアドレスが足りなくなった。我々のシステムが新規ユーザー数に対と同じだけの新しいアドレスを作成することができなかった」と驚きを隠さなかった。

コインベースでは一時ビットコインとイーサリアムの購入障害も発生していたが、いずれも全て解決済みとなっている。

関連:コインベースなどがビットコイン高騰時にサーバーダウン ロビンフッドは仮想通貨取引を制限

ゲームストップ株騒動にはじまり、金融史に残る一週間だった点に加え、ドージコインや急騰などいわゆる「マスク砲」などによる仮想通貨の認知度向上もある程度影響したと考えられるだろう。

指標が表す関心度

仮想通貨への高まる関心を反映した指標としては、米国のアップルストアのアプリランキングで、仮想通貨取引所のアプリが多くダウンロードされたことが挙げられる。急騰したドージコインのウォレットアプリは、UberやTinderなどのメジャーアプリを抑え、44位にランクインした。

仮想通貨分析サイトのglassnodeのオンチェーンデータによると、1月12日時点でビットコインを保有する(≒残高がゼロでない)アドレス数が過去最高の3400万に達したことがわかった。

出典:glassnode

また、ビットコインの新規アドレス数も1月全体で高い水準を推移した。BTC価格が過去最高値(ATH)を更新した前後の1月6日と「イーロンマスク砲」のあった29日には、1日あたりのアドレス数が60万を超えた。

出典:glassnode

イーサリアム関連指標も好調に推移

なお、過去最高値を3年ぶりに更新したイーサリアム(ETH)の次世代チェーンである「ETH2.0」のステーキングにおけるデポジットコントラクトの入金額も、昨年12月に続き増加している。

2020年以降、30倍以上に高騰した仮想通貨イーサリアム(ETH)は、なぜ高騰し続けるのか? 大きな要因となっている4つの理由について、初心者にもわかりやすく解説。

イーサリアム関連では、DeFi(分散型金融)における総ロック額(TVL)も2700億ドル(約2.9兆円)を突破した。

出典:Defi Pulse

DEX取引量

また、DeFi需要に連動して、分散型取引所(DEX)における出来高も過去最高となった。

仮想通貨データサイトのDune Analyticsによれば、DEXにおける1月の総取引量は昨年12月の235億ドル(約2.5兆円)から558億ドル(5.8兆円)と2倍以上も増加。取引所別ではUniswapが全体の45%を占める259億ドル(2.7兆円)、同じく22%のSushiswapが122億ドル(1.3兆円)の出来高を記録している。

出典:Dune Analytics

1月25日時点ではDEXにおける出来高の総額は420億ドル(約4.3兆円)だった為、月末の一週間で1兆円以上も取引されたと言える。

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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