PayPalの仮想通貨売買サービス、イギリスでも提供開始へ=報道

UKでPayPal仮想通貨サービス利用可能へ

米決済大手PayPalが仮想通貨の売買サービスを数ヶ月後にイギリスに拡大する計画があることがわかった。PayPalの投資家報告会の内容を複数のメディアが報じた。

PayPalは昨年10月より、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ライトコイン(LTC)、ビットコインキャッシュ(BCH)の4銘柄の売買サービスを米国で開始している。当初より、21年上半期には米国以外でもサービスを提供する計画を見据えていたが、イギリスは米国以外で最初の海外サービス対象国となる。

情報を報じたCoinDeskによると、21年上半期に予定している決済サービス「Venmo」を通じた、仮想通貨の売買や、仮想通貨を決済の資金源として使用できる点も計画通り進んでいるという。

CBDCも視野

同社のJonathan AuerbachエグゼクティブVPは新たな仮想通貨サービスについて、「仮想通貨とCBDCの消費者利用・商業的利用を推進し、PayPalの新たな立ち位置を確立させたい」とコメントした。

PayPalは民間発の仮想通貨だけでなく、中央銀行デジタル通貨(CBDC)の領域も視野に入れているようだ。

PayPalのDan Schulman CEOは同じ投資家報告会で、同社アプリのデジタルウォレットがCBDCの流通手段として利用できる仕様に作られていると話し、「今後2〜3年間、PayPalデジタルウォレットの保有数は大幅に上昇する見込みだ。そのため、中央銀行が発行する予定のあるCBDCにも対応できるだろう」と展望を語った。

さらに、スマートコントラクトや資産のトークン化領域も事業展開の延長線にあることを明かした。

仮想通貨関連の決済事業においては、VISA社やマスターカード社も新たなサービスローンチを予定しているため、今後この領域の展開はより注目されていくことが予想される。

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■マケレポ
大手銀行BNYメロンやマスターカードの仮想通貨業界参入など好材料が相次ぎ、ビットコインは過去最高値を更新、一時510万円に達した。国内銘柄ではネム(XEM)やベーシックアテンショントークン(BAT)などが急騰した。

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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