はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

相次ぐ好材料でビットコイン最高値更新、国内上場銘柄ベーシックアテンショントークン(BAT)など急騰

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコイン相場

休日明け12日の暗号資産(仮想通貨)市場。 ビットコイン(BTC)価格は、前日比+8%の505万円(48,170ドル)に。

500万円の大台を回復し、一時510万円台に達するなど過去最高値を更新した。BNYメロン参入が報じられると、これを好感した買いが入った。足元では、過熱感への警戒感も根強い。

大手信託銀行バンク・オブ・ニューヨーク・メロン(BNY Mellon)は、約40兆ドル(約4200兆円)の資産を保管するカストディアン。ウォール・ストリート・ジャーナルの報道によれば、同社がビットコイン(BTC)やその他の暗号資産(仮想通貨)のカストディサービスを年内に開始予定であることがわかった。

由緒ある伝統金融機関であるBNYメロン参入は、仮想通貨分野に透明性と正当性を与え、より多くの機関投資家の参入を促すことになる。

また、クレジットカード最大手であるMastercard(マスターカード)の仮想通貨業界参入により、決済領域で実需が拡大するとの思惑が広がった。

関連:ビットコイン最高値更新 BNYメロンの仮想通貨事業展開に関する報道受け

関連:マスターカードも仮想通貨決済へ本格参入 年内にも対応開始へ

金融市場の潮流

「仮想通貨バブルだ」などと揶揄する声も上がるが、そもそも株式市場が前代未聞のバブルであり、20年3月のコロナ・ショック以来、米国を筆頭に世界的な官製相場に突入して久しい。日経平均株価が終値で2万9000円台を回復するのは、1990年8月以来30年ぶりの出来事であり、ダウは過去最高値の3万1400ドルを更新した。

であるならば、金融マーケットに溢れた緩和マネーが、リスクアセットに向かっているという解釈の方が自然だろう。思惑だけで急騰していた3年前の仮想通貨バブルとは異なり、法規制や市場参加者のグレードは比較にならないほど向上した。

新たな資金調達方法ともてはやされたICOブームとデリバティブ(金融派生商品)市場の投機マネー主導で不健全に乱高下していた2017〜18年とは異なり、現在は、機関投資家の現物買いが相場を下支えする。

コロナ禍の金融緩和フェーズが長引き、米ドルの価値が目減りするなか、インフレヘッジ需要による代替資産性からビットコインを購入する上場企業が相次いでいるためだ。ゴールド(金)と比較される資産クラスにまで成長し、金融商品として信頼を得た結果が、上場企業による準備資産を用いたBTCの大量保有である。

米国を代表するテスラ社による1600億円(15億ドル)もの巨額投資は、純現金保有額の内15%相当にも上る。

関連:ビットコイン高騰で過去最高値更新、テスラ社のBTC購入報道受け

先日のFOMCでFRB(米連邦準備制度理事会)のパウエル議長は、テーパリング(量的緩和縮小)について、「現時点では時期尚早」であるとして言及を控えた。世界中の人々が望むコロナ禍の終焉は、実体経済と乖離した金融バブルの終焉をもたらす可能性があり、そうなればビットコイン市場への影響も必至だろう。引き締めが現実視された場合、一時的な資金の巻き戻しは十分起こり得る。

それでも、投資家の余力は潤沢にあることから、次の投資先を探るトレンドはすぐには消え失せないものと考えられる。

理論値について

オーストリアの経済分析家lastcoinstanding(@LastCoinStandng)氏は、長期チャネルとフラクタル(相似性)理論などから、「半減期」後の過去サイクルにおける強気トレンドを踏襲した場合、BTC価格の上限値は24万ドル〜38万ドルに達し得るとした。

出典:lastcoinstanding

米ニューヨークの大手投資会社SkyBridgeキャピタルは、オルタナティブ資産の代表格である金(ゴールド)の推定時価総額10兆ドルに言及。将来的に同水準まで市場規模拡大に至った場合を仮定すると、1BTC=535,000ドルが理論値になるとしている。

ビットコイン価格高騰の背景については、CoinPost生配信でも解説している。

物色されるアルトコイン

ビットコイン高騰に伴い、アルトコインへの資金流入が加速している。

ネム(XEM)が前週比+50.3%、XRP(リップル)が前週比+24%、モナコイン(MONA)が前週比+45%、バイナンスコイン(BNB)が前週比+125%と相次いで高騰した。

関連:ネム(XEM)資金流入で直近高値更新、2017年バブル相場から探るCMEイーサリアム先物の影響は

昨日は、複数の国内取引所にも上場するベーシックアテンショントークン(BAT)が前日比+37.8%高と急騰。前週比+92.5%と騰勢を強めている。BATは、プライバシー重視の次世代型ブラウザ「Brave」上で使用されるネイティブトークンだ。

Braveブラウザは、ウェブサイトを見るときに、広告の表示や個人情報の送信など、不要なプログラムをブロックすることで高速かつ安全にネットが利用できることで人気を博し、全世界で利用者が拡大している。

仮想通貨BATを利用したトークン設計をブラウザに組み込むことで、ユーザーが能動的に広告をみるインセンティブを設けるトークン設計を実現している。

関連:BATとは|ブラウザ「Brave」の特徴やBATの用途など

1月23日に米大手仮想通貨投資企業グレースケールで、新たな「投資信託」候補としてアルトコイン6銘柄が判明。その中にBAT(Basic Attention Token)が含まれていた。他の銘柄は、LINK(Chainlink)、XTZ(Tezos)、MANA(Decentraland )、FIL(Filecoin)、LPT(Livepeer)だ。

判明した時期のBATは35円前後で推移していたが、その後のアルトシーズン再来の時流に乗るようにして大きく買われた。国内では昨年3月、GMOコインが仮想通貨BAT(ベーシックアテンショントークン)の取扱開始を発表し、他取引所への上場も相次いだ。

関連:ビットコインの高騰理由を解説、加速する資金流入に「3つの要因」

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
05/14 水曜日
15:00
「ビットコイン投資は企業の購買力を守る最高の戦略」フィデリティ提唱
フィデリティ・デジタルアセッツのリサーチ責任者が企業向けカンファレンスで講演し、企業にとってのビットコイン投資の重要性を解説した。
13:50
ソラナ共同創設者、「メタブロックチェーン」を提案 複数チェーン間データを統合
仮想通貨ソラナのヤコベンコ共同創設者が、複数のブロックチェーンデータを統合する「メタブロックチェーン」構想を提案した。低コストなデータ可用性(DA)を実現するものだ。
11:45
Janover、約136ドルでソラナを大量購入 10億円以上の含み益に
ナスダック上場のDeFi Development Corpは、2025年5月12日に172,670SOLのSolanaトークンを平均価格136.81ドルで購入したことを発表した。
11:25
米当局、「ビットコインETF承認」のフェイクニュース発信者に懲役2年の求刑求める
米証券取引委員会のXアカウントを乗っ取りビットコインETFについて偽情報を流した被告に、米検察が懲役2年を求刑した。金融犯罪への厳格な姿勢を示す判断である。
10:45
ビットコインとイーサリアム、異なる強気の動き リサーチ会社が価格動向を分析
K33リサーチとQCPキャピタルの分析によると、ビットコインは100,000ドルを超え、健全な上昇を見せている。米中関税合意を背景に、BTCとETHは安定化を図りながらも新たな動きを見せ始めている模様。
10:20
VanEck、RWAトークン化ファンドを開始 イーサリアムなどに対応
資産運用大手ヴァンエックは、同社初のRWAトークン化ファンド「VBILL」をローンチ。イーサリアム、ソラナ、アバランチ、BNBチェーンのブロックチェーンに対応する。
07:55
XRPの価格動向 バイナンス先物データに見る強気の兆しとは、アナリスト分析
アナリストBorisVestの分析によると、XRPはバイナンスで売り圧力が吸収され、強気シグナルが点灯。OI(建玉)の上昇と共に、価格上昇の可能性が高まる模様だ。
07:15
ビットコインの「実現価格」が示す強気相場継続のシグナル、Cryptoquantアナリスト分析
Crypto Daの分析によると、仮想通貨ビットコインの「実現価格」が上昇を続けており、強気市場が続くことを示唆。マイクロストラテジーや機関投資家のBTC購入が価格上昇を牽引。
07:05
タイ政府、デジタル投資トークン「G-Token」発行へ
タイのピチャイ財務相は、デジタル投資トークン「G-Token」の発行計画を発表。発行規模は200億円であることや仮想通貨ではないことなどが明らかになっている。
06:10
米SEC、ソラナ・ライトコイン現物ETFの判断を延期
SECがグレースケールのソラナ・ライトコイン現物ETFの判断を延期。ブラックロックのビットコインETFにおける「現物償還方式」導入の是非も引き続き審査へ。
05:55
ビットコイン準備金法案など2件に拒否権発動 ボラティリティ懸念で、アリゾナ州知事
アリゾナ州のホブズ知事がビットコイン準備金や州機関による仮想通貨決済法案を拒否。唯一署名したのは仮想通貨ATMの詐欺対策強化法。全米でビットコイン投資への慎重姿勢が広がる中、アリゾナも追随。
05:40
ソフトバンク出資の『21キャピタル』、合併に向け約680億円のビットコイン取得
テザーが約4812BTC(680億円相当)を取得。買収合意に基づきキャンター・エクイティ・パートナーズとの合併に活用。Strike創業者が率いる『21キャピタル』はビットコイン特化企業として始動へ。
05:30
ロンドン資産運用会社がイーサリアムを大量購入、過去一週間で700億円相当分取得
ロンドン拠点のAbraxas Capitalが、過去6日間で約21万ETHを取得。AaveからUSDTを借入しBinanceに入金。ペクトラ・アップグレードを契機にETH価格は急上昇。
05/13 火曜日
17:09
ビットバンク、コスモス(ATOM)取扱開始、手数料無料キャンペーン実施
ビットバンクがコスモス(ATOM)の取扱いを開始。6月12日までメイカー・テイカー共に手数料0%のキャンペーン実施中。現物取引、販売所、貸出の3サービスに対応、「貸して増やす」なら年率最大5%の運用も可能だ。
14:15
韓国大統領選、仮想通貨現物ETF導入公約で実現性高まる
6月の韓国大統領選で与党「国民の力」党と野党「共に民主党」の両候補が仮想通貨現物ETF承認を公約した。人口の約30%が仮想通貨取引を行う韓国で、各党が若年層を含む仮想通貨投資家にアピールしている。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧