機関投資家マネー、アルトコインにも流入=ブルームバーグ
仮想通貨PolkadotのETPを購入
従来の大手金融企業が、暗号資産(仮想通貨)Polkadot(DOT)の上場投資商品(ETP)を購入していることが分かった。
仮想通貨メディアCoinDeskが確認したブルームバーグのデータによると各企業の購入数にばらつきはあるが、機関投資家の間でビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)以外のアルトコイン銘柄の需要が高まっていることを示す事例として注目が集まっている。
DOTトークンのETPを提供しているのは、スイスを拠点にする資産運用企業21Shares。今月4日から取引を開始しており、公式ホームページによると、スイス証券取引所(Six Exchange)など3箇所に上場している。取引所によって米ドルかユーロで購入できる仕組みで、現在は約30ドル(約3100円)を超えて取引されている。
関連:資産運用企業21Shares、仮想通貨Polkadot(DOT)の上場投資商品提供へ
ETPとは、取引所に上場し、特定の指標等に連動する運用成果を目指す金融商品の総称。上場投資信託(ETF)もETPに含まれる。仮想通貨の現物を保有する必要がないためセキュリティリスクを気にすることなく、株などと同様に取引できることが大きな特徴で、ETPを購入することで機関投資家はより安全に仮想通貨に投資を行うことができる。
ブルームバーグのデータからETPを購入していることが判明している主な企業と合計購入数は以下の通りだ。
- ゴールドマンサックス(9600口)
- JPモルガン(500口)
- UBS(2770口)
- バンク・オブ・アメリカのメリルリンチ(2200口)
- 野村HDのInstinet(9280口)
21SharesでETP部門のトップを務めるLaurent Kssis氏によると、PolkadotのETPの運用総額は1500万ドル(約15億円)超に上る。
関連:時価総額4位の仮想通貨ポルカドット(DOT)が大幅続伸、価格上昇の続く背景は
画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します