米FRBパウエル議長「デジタルドルは優先順位の高いプロジェクト」

デジタルドルは優先順位が高いプロジェクト

米連邦準備理事会(FRB)のJerome Powell議長は23日、中央銀行が発行するデジタル通貨(CBDC)に関する取り組みは、優先順位が高いプロジェクトの1つだと語った。

技術と政策に課題があるため、「デジタルドル」を発行すべきかどうかについて、非常に注意深く検討していると説明した。

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CBDCは現在、各国の中銀が精力的に研究や開発を行なっている分野だ。日本でも今年の春から実証実験が行われることが先週分かったが、現時点でもCBDCを発行する予定はないとする立場を変えていない。

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Powell議長は今回、米ドルは準備通貨として利用されているため、デジタル上で発行することには大きな責任が伴うと説明。以前から述べている通り、他国に先んじるために発行を急ぐ必要はなく、正しく対応を進めることが重要であると主張した。

また技術的な問題を解決できるように取り組み、発行すべきかについては関係者や国民を広く巻き込んで、透明性の高い議論を行なっていくとしている。

先月にもデジタルドルに言及したPowell議長は、慎重に検討を進める考えであると述べていた。CBDCはメリットや潜在的な対価と課題の両面を有しており、そのユースケースや技術、有益性などを考えるには、数ヶ月ではなく数年単位の期間が必要だとした。

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