はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

麻生大臣「G7で中央銀行デジタル通貨(CBDC)やデジタル課税を議論する」

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

CBDCについて、さらなる議論

2月12日に開催されるG7の会議で、中央銀行発行デジタル通貨(CBDC)やデジタル課税の実施についての議論が行われる見込みだ。麻生太郎財務大臣が発表した。

G7(Group of Seven)は、米国、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、日本、英国で構成される政府間組織。

2月12日の財務相・中央銀行総裁会議の議長は英国が務め、COVID-19による世界的な経済危機や、国際的な税に関する係争の解決策を模索することを目指している。

麻生財務大臣によれば、巨大IT企業などによる過度な節税を防ぐ「デジタル課税」の国際合意についても重点が置かれるという。

CBDCについては昨年10月の会合でも議題となったが、さらに議論を深める見込みだ。

G7は、2020年10月の会合でCBDCを巡り共同声明を発表。透明性や法の順守、健全な経済ガバナンスを必要な3つの要素として明示している。

日本銀行の黒田東彦総裁も、この声明は3要素を備えた形でデジタル通貨を発行しない限り、「世界の国際金融システムに影響が出かねず問題が生じる」ことを注意喚起するものだと説明した。

中国のデジタル人民元プロジェクトも念頭に置いているとみられ、麻生財務相もデジタル元を利用した取引データは中国政府が国民の行動把握など、統制のために利用する恐れがあるとしている。

今回の会合ではどのような議論が行われるのか注目される。

関連G7、中銀デジタル通貨(CBDC)の必要3要素を明示

2020年12月に開催された電話会議でも、G7は暗号資産(仮想通貨)について議論を行なっており、規制を整備することの必要性を確認していた。

G20、ダボス会議でも仮想通貨を議論

主要な国際経済会議で仮想通貨やCBDC、ステーブルコインが議題として取り上げられることは多くなっている。

2020年には、G20(20か国・地域)が、現金に代わる決済手段として「デジタル通貨」を事実上容認する方向で調整に入った。日本を含め各国の中央銀行の導入計画が本格化してきたことで、方針を転換。中国のデジタル人民元の試用運転開始を受け、米国も検討を始め、G20も対応を迫られた格好だ。

世界経済フォーラムのダボス会議でも、今年デジタル通貨についてのパネルディスカッションが開催された。

英国、中国、シンガポールの政府や、民間金融企業の代表者が参加し、CBDCや仮想通貨規制のあり方について議論している。

イングランド銀行総裁は民間の仮想通貨は価値が安定していないため「決済システムのイノベーションは法定通貨をベースとしたソリューションに向かっていくだろう」として、世界のリーダー達が、決済に関する継続可能なソリューションとして、ステーブルコインや中央銀行デジタル通貨(CBDC)を議論することは正しいと発言。

また仮想通貨規制について、ニューヨーク連邦準備銀行の理事会メンバーは従来の規制モデルをそのまま、この新しい分野に当てはめることは適当ではないと指摘した。

関連仮想通貨をどのように規制するべきか──ダボス会議2021

中国の国立金融研究所長は、デジタル人民元について「金融や公共サービスにとっては、セキュリティと安定性が最も重要なこと」であるため慎重にシステムをテストしていくとして、まだ決まった発行スケジュールはないと答えている。

またプライバシー保護の側面については、市場が発展していくときに、技術面などから解決していく問題であるとした。

関連デジタル通貨(CBDC)の恩恵とリスク──ダボス会議2021

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
09:50
「ビットコイン保有者の大多数が含み益、HODLが主流に」Glassnode分析
Glassnodeの週次レポートによると、仮想通貨ビットコイン投資家の大多数が含み益状態で、長期保有(HODL)が市場の主要メカニズムになっている。
09:31
米SIFMA、証券トークン化の規制作りでSECに要望書簡送付
米SIFMAはSECに対し、RWAに分類される株などの証券のトークン化に対する規制整備について提案を行った。オープンで透明性の高いプロセスを通して、ルールを作るべきだと主張している。
08:55
米テック富豪ら、仮想通貨向け銀行「Erebor」設立を計画=報道
ピーター・ティール氏らテック投資家が仮想通貨企業向け銀行Erebor設立を計画。全米銀行免許を申請、シリコンバレー銀行の後継を目指す。
08:20
米上場の中国系アパレル企業アデンタックス、ビットコインを最大12000BTC買収へ
ナスダック上場の中国系企業Addentaxが最大1万2000BTCの買収で基本合意。約13億ドル相当を株式交換で取得予定、5月発表の8000BTCから規模拡大。
07:55
ブラックロックのIBIT、手数料収入が「S&P500ETF」超え
ブラックロックの仮想通貨ビットコインの現物ETF「IBIT」は、同社のS&P500のETFよりも手数料収入を生み出していることがわかった。IBITはビットコインETFの資金フローを主導している。
07:30
ドル指数が2022年以来の安値に、ビットコインや金に与える影響と今後の見通し=Cryptoquant分析
Cryptoquantが2日に発表した分析によると、ドル指数が2022年来安値を記録する中、ビットコインは膠着状態が続く。長期保有者の含み益減少も指摘。
06:55
ビットコイン、2025年後半に20万ドル到達目標を維持=スタンダードチャータード銀
スタンダードチャータード銀行のケンドリック氏がビットコイン20万ドル予測を維持。ETFや企業購入の拡大により2025年後半に史上最大の上昇を見込むか。
06:10
リップル、米国銀行ライセンス申請 サークルに続く動き
リップルが米通貨監督庁に国家銀行免許を申請。RLUSDステーブルコイン規制対象化とサークルとの競争激化が注目される。
05:50
オープンAI、ロビンフッドの株式トークン化サービスとの提携を否定 未承認でトークン発行か
OpenAIがロビンフッドの株式トークンサービスへの関与を公式否定。未上場企業トークン化における先買権問題が浮き彫りに。
05:35
米SEC、BTCやXRP投資のグレースケール仮想通貨投信のETF転換承認を再検討
米証券取引委員会がグレースケールの仮想通貨信託「Digital Large Cap Fund」のETF転換承認決定を再検討。NYSE Arca上場承認が一時停止状態に。
04:24
仮想通貨のサイバー攻撃にどう備える?|実例から学ぶ取引所の対策と自己防衛法
暗号資産のサイバー攻撃リスクと、取引所のセキュリティ対策、個人で実践できる防衛策を初心者向けにわかりやすく解説します。
07/02 水曜日
18:40
BITPOINT、カルダノ(ADA)保有者向けNIGHTエアドロップを検討開始 
ビットポイントジャパンがMidnight財団と国内初連携。カルダノ(ADA)保有者やステーキング参加者に「NIGHT」トークンのエアドロップ参加機会を提供。2025年7月開始予定の「Glacier Drop」メカニズムの詳細と参加条件を解説。
13:45
トランプ大統領、イーロン・マスクに対する批判を再び展開、 『大きく美しい法案』巡る対立が再燃
「大きく美しい法案」をめぐり、トランプ大統領とイーロン・マスク氏の対立が再燃している。マスク氏の痛烈な法案批判に対し、トランプ氏は、マスク氏が率いる企業の政府補助金受給について政府効率化局(DOGE)で調査すべきと発言し、かつて盟友だった両氏の関係は緊迫感を増している。
13:20
アリゾナ州知事、押収仮想通貨の準備基金法案『HB2324』を拒否権行使
アリゾナのホブズ知事が犯罪捜査で押収した仮想通貨管理法案を拒否。地方自治体の協力阻害を懸念と声明。
11:45
パクソス、ステーブルコインUSDGを欧州全域でローンチ サークルとの競争激化
パクソスが米ドル建てステーブルコインUSDGをEU全域で発行開始した。MiCA規制に準拠している。合計30か国に展開しており、ステーブルコイン時価総額ランキングでは15位だ。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧