バイナンス、仮想通貨特化のヘッジファンドに出資

仮想通貨特化のヘッジファンドに出資

大手暗号資産(仮想通貨)取引所を運営するバイナンスは2日、仮想通貨に特化したヘッジファンド「Multicoin Capital社」に戦略的投資を行ったことを発表した。

バイナンスは有限責任の「リミテッド・パートナー」としてこれから協業し、主に開発初期段階のブロックチェーンプロジェクトを見つけて出資を行うと説明。ブロックチェーン技術の開発や市場拡大など、新たな事業機会を探っていくとしている。バイナンスがヘッジファンドに投資するような事例は今回が初めてだという。

Multicoin Capital社は2017年5月設立の米投資企業。バイナンスは同社について「仮想通貨業界を引っ張っている投資企業であり、専門的な知識や技術があることで知られている。綿密なリサーチや分析を行なっており、独自性も高い」とコメント。

バイナンスのChangpeng Zhao最高経営責任者(通称:CZ)は「Multicoin Capital社は新しいプロジェクトを発見したり、市場に影響を与えるような技術を見抜く鋭い目を養ってきた」と評価。「ビットコイン(BTC)以外の新たな資産に対する知識も持っている」としている。

リミテッド・パートナーにはRibbit CapitalとUnion Square Venturesのような企業も参加。また米大手ベンチャーキャピタル「Andreessen Horowitz(a16z)」の共同創設者Marc Andreessen氏や、米決済大手PayPalの最初の最高執行責任者(COO)であるDavid Sacks氏らの個人投資家も加わっている。

一方、出資金額などの詳しい条件は明らかにしていない。

バイナンスの出資事例

バイナンスは今まで、ファンド部門「Binance Labs」を通してプロジェクトに出資を行ってきた。

先月には日本発のパブリックブロックチェーン「Plasm Network」の開発を主導するステイクテクノロジーズが、バイナンスをリード投資家にして総額で約2.5億円の資金調達を行なったことを発表している。

ステイクテクノロジーズは「日本はパブリックブロックチェーンの領域で大きな遅れをとっている」と指摘。「次世代の中核技術となるパブリックブロックチェーンにおいて、グローバルのトッププレイヤーを巻き込みながら、今後一層結果を出すために今回の資金調達を行なった」と説明した。

関連日本発のパブリックブロックチェーン「Plasm Network」にバイナンスら5社が出資──資金調達額は約2.5億円へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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