コインベース株、ドイツ証券取引所で取引停止──識別コードに問題

コインベース株の取引停止を予告

ドイツ証券取引所(Deutsche Boerse)は21日、米大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインベースの株式の取引を、23日に一時停止する方針を明らかにした。情報を入手した海外メディアが報じた。

ドイツ証券取引所のプラットフォームで取引が開始された時に、コインベースの株を識別するためのコード(LEI)に誤ったものが使用されてしまったことが原因。正しいコードが伝達されるまで、取引を停止するという。

コインベースの株は「COIN」のティッカーシンボルで、米時間14日にナスダックへ上場。国内のマネックス証券が上場前日に取り扱う予定を発表するなど、仮想通貨業界の内外を含め、大きな注目を集めた。ナスダックは今週に入り、コインベース株のオプション取引の開始も発表している。

関連米ナスダック、コインベース株(COIN)のオプション取引提供へ

今回取引停止の対象となるのは、ドイツ証券取引所が運営するフランクフルト証券取引所と、電子取引プラットフォーム「XETRA(クセトラ)」。ドイツ証券取引所の子会社で清算や決済を行うClearstreamも、問題が解決されない限り、規制上の理由から23日以降はコインベースの株式に関する処理を停止するとしている。

LEIとは「Legal Entity Identifier」の略で、「取引主体識別コード」と呼ばれる。金融取引の実態を効率的かつ効果的に把握するため、G20や金融安定理事会が導入義務を定めた。申請を行うと国際的なコードが発行される仕組みで、欧米の規制当局を中心に利用が進んでいる。

コインベースの担当者は仮想通貨メディアCoinDeskに対し、「今回の問題は認識している。欧州のいくつかの取引所に文書を再提出する必要があり、できるだけ早くこの問題を解決できるように取り組んでいるところだ。現時点では株取引が停止された事例は確認されていない」とコメントした。

4月23日:更新情報

ロイター報道によると、コインベースが必要な識別コード(LEI)を提出したため、ドイツ証券取引所は「COIN」の取引の停止措置を取りやめたという。

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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