Chiliz運営のブロックチェーン企業Socios、米NHLのチームとマーケティング提携
ブロックチェーン企業Socios.comが米国進出
スポーツやエンターテイメントの領域でブロックチェーンソリューションを提供するSocios.comが、米ナショナルホッケーリーグ(NHL)のチーム「ニュージャージー・デビルス」と、マーケティングパートナーシップ契約を締結したことが分かった。
契約内容がマーケティングパートナーシップのため、Socios.comのブロックチェーン技術を採用したり、ファン向けのトークンを発行したりすることを目的とするものではない。ニュージャージー・デビルスの試合を「MSG Networks」というネットワークで放送する際、Socios.comのロゴが表示されるようになるという契約だという。
Socios.comは、スポーツやエンターテイメントの業界の企業が、グローバルに点在するファンと関わりを持って収益化するためのソリューションを提供している。スポーツのエコシステムにいるファンをつなぐことを目標に、ブロックチェーンなどのデジタル技術を活用している企業だ。
これまで、欧州の著名サッカーチームのマンチェスター・シティFC、FCバルセロナやACミラン、また総合格闘技団体のUFCなど25のスポーツ組織と提携。昨年には販売開始から2時間経過しないうちに完売したFCバルセロナのファントークン「BAR」が、Socios.comのプラットフォームで取引されることでも注目を集めた。
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今後の計画
今回はマーケティングパートナーシップ契約を締結しただけだが、Socios.comは今年3月、ニューヨーク州に地域本部を開設することを発表している。米国の5つのプロスポーツリーグと提携することを目指し、最低5,000万ドル(約54億円)を投資するという。米国のプロスポーツチームを提携したのはニュージャージー・デビルスが初となる。
Socios.comとその運営企業Chilizで最高経営責任者(CEO)を務めるAlexandre Dreyfus氏は、「FCバルセロナらのチームは当社のネットワークに参加することで恩恵を受けている。我々の技術は米国でも同様にスポーツ組織をサポートできるだろう」とコメント。
そして「現在、幅広い複数のスポーツチームと提携できるように取り組んでいる。2021年は米国で存在感を高め、事業をグローバルに拡大していきたい」と意欲を見せた。
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