分散型取引所SushiSwap、第3四半期のロードマップを公開
新プロダクトも登場へ
人気DEX(分散型取引所)SushiSwapは、2Qまでの主な出来事を総結し、3Q(7月〜9月)のロードマップを公開した。日本と異なり、米国では会計年度末(決算期)が12月の会社が多く、2Qは4月〜6月を指す。
SushiSwapは、トークンスワップ、イールドファーミング、DeFiローンなど、総合的なDeFiサービスを提供するプラットフォームだ。DeFiPulseの資産運用ランキング(TVL)では9位に位置し、預け入れ総額は3,000億円規模に相当する。
2Qの振り返り
公式ブログによると、2Qはイールドファーミングの権利確定プログラムから、約8億ドルの利益が生み出された。
ガバナンストークンSUSHIのベスティング期間のアップデートや、トークンセールプラットフォーム『MISO』のローンチ、それにおけるトークンオークションのイベントなど、様々な動きがあったという。
また、マルチブロックチェーン採用として、Polygon(5月7日)やHarmony(6月25日)といった高速ブロックチェーンへの対応も加えられていた。
さらに、SUSHIトークンの主要取引所上場という動向もあり、3月の米最大手仮想通貨取引所コインベースへの上場に続き、4月にはGeminiとCrypto.com、5月にはKrakenへの上場も実現したという。
3Qの目標は
活発なコミュニティを持つSushiSwapは、さらなるプロダクトの展開を目指し、第3四半期には、以下複数の新規プロダクトやアップデートを控えているという。
- 新たなSushi UIの導入
- ガスレスのスワップ、マルチチェーンでの流動性マイニングを提供
- 革新的なNFTプラットフォーム『Shoyu(醤油)』をローンチ
また、Shoyuを含む新規プロダクトについては、7月20日により詳しい発表があると予測されている。以下の動画では、「スーパーセット」というものが発表される模様だ。
SushiSwapのデベロッパー@LevxAppは、Shoyuの特徴日ついて以下のように紹介した。
- 没入型ギャラリーおよび3Dメタバース(仮想空間)
- ソーシャルトークン
- オンチェーン・オフチェーン取引
- 入札戦略
- ロイヤルティ ディストリビューション
- 部分的(フラクショナル )所有権
- マルチチェーンサポート
銀座渡利にも言及
寿司の本場である日本については、SUSHIトークンの決済を受け付ける鮨屋「渡利」と、渡利の活動支援を行う仮想NISHI氏のSNS投稿にも言及した。
銀座渡利は5月に、鮨職人の技をNFT(非代替性トークン)化した作品である「SUSHI TOP SHOT」の販売を開始し、渋谷渡利のほうでは、先日国内NFT(非代替性トークン)プラットフォーム「nanakusa」において限定NFTの販売を開始した経緯がある。
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