米大手取引所コインベース、米仮想通貨データ企業Zabo買収へ
コインベース、仮想通貨企業買収へ
米国の大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインベースが4日、仮想通貨データ企業Zabo社を買収したことがわかった。Zaboの主要従業員10名がコインベースに参加する方針だという。
Zabo社は異なる仮想通貨取引所やウォレット、プロトコルに預けている仮想通貨の残高や取引履歴を統計するAPIを提供するデータ企業。税金の計算や総資産の合計額の可視化を容易にでき、企業理念として「仮想通貨の主流化と経済的自由の普及」を掲げている。
Zabo社の発表によれば、コインベースは未公開の金額で同社を買収。共同設立者らを含む10名の主要スタッフはコインベース社に入社することとなる。
CoinPost提携メディアThe Blockの伺ったところでは、コインベースによる買収は8月末までの成立を予定しており、Zabo社の株式がコインベース株に吸収されるか、別企業として独立した運営を続けるかは明かされていない。
Zabo社の共同設立者であるChristopher Brown氏とAlex Treece氏らは以下のようにコメントした。
我々は、仮想通貨を主流化するというミッションを、おそらくどの企業よりも推進してきたコインベースになれることを大変嬉しく思う。
コインベースの一部として、仮想通貨を主流にし、何十億人もの人々の経済的自由を高めるために働くことを楽しみにしている。
コインベースの買収歴
今年4月に大手取引所ナスダックへの直接上場を果たしたコインベースは、これまでにも複数の仮想通貨企業の買収を行なってきた。
上場を果たした直後の5月にはデータ分析プラットフォームskewの買収を発表。同社は暗号資産のスポット、デリバティブ取引に関する分析データを提供しており、コインベース上で暗号資産市場の分析が可能になるとしていた。
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上場前の1月にはブロックチェーンインフラ企業Bison Trail社の買収を発表。仮想通貨取引所やカストディ企業、ファンドなどにサービスを提供しており、現在も独立した組織として運営が続く。
また、20年5月には大手ブローカー企業Tagomiの買収を発表。機関投資家向けのサービスを拡充する狙いがあると当時説明していた。他にも2019年にはカストディ企業のXapoやブロックチェーン分析企業Neutrinoを買収した経緯がある。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します