バイナンス、ブラジルでデリバティブの提供を停止
相次いで対応
暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスはブラジルの証券取引委員会の警告を受け、ブラジルの公用語であるポルトガル語におけるデリバティブ取引の提供を停止していることがわかった。
関連:バイナンス 各国政府の警告・金融機関のサービス停止事例まとめ
バイナンスがCoinDeskに話した内容によると、ブラジル当局の命令を遵守するためにポルトガル語でのマーケティングをやめたという。
また、ブラジル在住のユーザーはポルトガル語のプラットフォームからデリバティブ取引にアクセスできなくなったが、英語版プラットフォームでは依然として先物やオプション取引などを行えるようだ。
ブラジル当局は2020年7月にも、未登録を理由にバイナンスに対して先物取引の提供停止を要求していた。
現在、バイナンスはコンプライアンス体制を改善するために、さまざまな対策を講じている。香港など一部の地域・国ではデリバティブ取引の提供を停止しており、20日には全ユーザーの本人確認(KYC)を義務化することを発表した。
KYCを完了しない既存ユーザーは、入金や取引ができなくなり、権限は「引き出し」のみに変更されるという。
画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します