欧州3ヵ国に続く事例
仮想通貨(暗号資産)取引所バイナンスは7日、香港で先物・デリバティブ取引の提供を停止する予定を発表した。
発表によると、香港居住のユーザーはデリバティブ用の口座を開設することがすでにできなくなっており、既存ユーザーが未決済ポジションを90日以内に清算する必要がある。また、全ての新規ポジションを開くことはできなくなったという。
対象となるデリバティブは、先物、オプション、証拠金取引およびレバレッジトークンだ。
バイナンスは、対象取引の提供停止について「コンプライアンスへのコミットメントに沿って実施する」と説明。7月末にもまずはドイツ、イタリア、オランダで先物・デリバティブ取引の提供を停止し、今後ヨーロッパ圏全域を対象にデリバティブ取引の提供を停止する計画を発表した。
バイナンスは今年、世界各国から厳しい目が向けられており、香港証券取引委員会(SFC)や英金融行動監視機構(FCA)、イタリアの国家証券委員会などの当局による規制関連の指摘を受けている。
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