はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 資産運用
CoinPostで今最も読まれています

バイナンスやBitMEXなどの仮想通貨関連業者、FATFの国際送金ルール遵守でソリューションを導入開始

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

「Veriscope」の段階的導入へ

国際的な規制機関である金融活動作業部会(FATF)が策定した「トラベル・ルール」の遵守を可能にするソリューション「Veriscope」が、世界の暗号資産(仮想通貨)取引所に、段階的に導入開始されることが分かった。

Veriscopeの計画は、2020年夏に、パブリックブロックチェーンプロトコルを手がけるShyft Networkが、テザーやBitfinex、Huobi、バイナンス等と連携して立ち上げたもので、その後BitMEXやDeribit(オプション取引所)も加入している。今回、これらの業者が導入を始めるという。

トラベル・ルール

FATF(金融活動作業部会)が提唱するマネーロンダリング等防止のための国際的な電信送金に関するルールのこと。暗号資産サービスプロバイダー(VASP)には取引の際、送金者と受取人の情報を収集・交換し、その情報の正確性を保証することが求められる。対象となるVASP間の仮想通貨送金で、国際的な本人確認(KYC)ルールが適用されることになる。

▶️仮想通貨用語集

FATFは、2019年にトラベル・ルールを可能とする技術的対応策を打ち立てるよう業界に呼びかけていた。しかし、技術的な面やコスト面で、取引所などが対応に苦慮するだろうと指摘されていた。

こうした背景もあり、世界でも大手の仮想通貨取引所が結集して、トラベル・ルールを始めとするグローバルなコンプライアンス基準に対応したソリューションVeriscopeを共同で立ち上げた格好だ。共同のシステムがあることで、コストが抑えられる。

公式発表によると、Veriscopeを使えば、取引所はユーザーのデータを不必要に公開することなく、ルール遵守で必要となる顧客身元確認(KYC)データの交換を容易に行うことができるという。

仮想通貨業界が標準的に使えるシステム

バイナンスの法的遵守部門責任者Jonathan Farnell氏は次のようにコメントした。

このソリューションを展開するために結集することで、仮想通貨業界は統一された基準を持ち、どんな企業もグローバルな規制要件を満たすことができるようになる。

規制が刷新されているこの時期に、それに関わる標準を先導することは私たちの責任だ。また、小規模な暗号資産サービスプロバイダー(VASP)が必要なデータ要件を守れるよう支援するものとなる。

Shyft Networkの共同設立者Joseph Weinberg氏は次のように説明した。

Veriscopeの目標は、グローバルなデータ送信要件に対応する分散型システムを可能にする機能を設計することだった。暗号資産サービスプロバイダー(VASP)が、ビジネスにおいて完全な主権を維持することを保証しつつ、地域を超えて要件を定義する。また、どのVASPグループからも独立した分散型システムを維持していく。

Veriscopeを成功させるために「Veriscopeガバナンス・タスクフォース」も設立されている。このタスクフォースの議長は、以前FATFで事務局長を務めていたRick McDonell氏だ。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
11/23 土曜日
11:30
XRP・SOLOなど高騰、トランプ新政権でリップル技術採用への期待高まる
米SECのゲンスラー委員長が2025年1月に退任することが発表され、過去4年間の厳格な仮想通貨規制からの転換期待からXRPの価格が高騰している。
10:50
米仮想通貨業界団体、トランプ新政権に5つの優先事項を提案
米ブロックチェーン協会が次期トランプ政権に仮想通貨の取り組みにおける優先事項を提案した。SEC新体制など5つの項目を掲げている。
10:20
トランプ次期米大統領、仮想通貨支持派のベセント氏を財務長官に起用する方向
ドナルド・トランプ次期米大統領が、親仮想通貨のヘッジファンド経営者のスコット・ベセント氏を財務長官に起用する方向で最終調整に入っていることが、ブルームバーグなど複数のメディアの23日の報道で明らかになった。
08:40
独保険最大手アリアンツ、マイクロストラテジー転換社債の25%取得
ドイツ最大の保険会社アリアンツが、米マイクロストラテジーが発行した26億ドル規模の2031年満期転換社債の約25%を取得した。ビットコインを間接的に保有することになった。
07:55
L1アルトコイン、米大統領選後に価格が急上昇
仮想通貨を分析するCryptoQuantは、L1アルトコインの価格が米大統領選後に上昇していると報告。この価格上昇は、現物取引の出来高を伴っていると指摘している。
06:45
米マラソン、転換社債販売で1500億円を調達 5771BTCのビットコインを取得
ビットコインをさらに買い増し 米マイニング大手のMARA Holdings(マラソン)は23日、2030年満期のゼロクーポン転換社債10億ドル(1500億円)の発行を完了し、そ…
11/22 金曜日
20:30
XRPのETF承認はどうなる?市場価格への影響を分析
トランプ次期政権下でのXRP現物ETF承認の可能性を詳しく解説。SEC委員長交代や規制緩和への期待、市場への影響を専門家の見解とともに分析。ビットコイン、イーサリアムに続く承認タイミングと価格への影響を予測します。2025年のXRP市場展望を徹底解説。
15:00
仮想通貨XDC(XDC Network)の買い方と将来性は?
ハイブリッド型ブロックチェーンを採用する仮想通貨XDCの特徴や将来性を解説。SBIとの提携や買い方、リスクについても詳しく紹介します。
13:50
米SEC敗訴、連邦地裁がディーラー規則は無効と判断 「仮想通貨業界全体にとっての勝利」
米連邦地裁がSECのディーラー規則を無効と判断し、SECの敗訴が確定した。原告の米ブロックチェーン協会CEOは、この判決は仮想通貨業界全体の勝利であると表現。ディーラー規則は分散型金融に重大な影響を与える可能性が危惧されていた。
13:10
トレードの機会損失を最小限に、メタマスクがイーサリアムガス代込みスワップを新たに導入
仮想通貨イーサリアムの主要ウォレットMetaMaskは新機能「Gas Station」の導入を発表した。ガス代不足によってスワップが中断されることを防ぐものである。
11:26
チャールズ・シュワブ次期CEO、規制緩和で仮想通貨現物取引への参入示唆
米大手ブローカー、チャールズ・シュワブの次期CEOが、規制環境の変化があれば仮想通貨現物取引へ参入すると述べた。トランプ新政権に期待する格好だ。
10:10
仮想通貨擬人化BCG「コインムスメ」、板野友美がアンバサダー就任
タレントの板野友美氏がWeb3ゲーム「コインムスメ」のアンバサダーに就任。板野氏プロデュースのアイドルグループとのコラボユニットも結成する。
09:55
Suiブロックチェーン、稼働停止の原因や対策を公表
約2.5時間稼働を停止していた仮想通貨SUIのブロックチェーンが復旧。その後、原因や今後の対策を公表している。
08:20
マイクロストラテジー、ビットコイン追加購入のための30億ドル調達を完了
米マイクロストラテジーは21日に仮想通貨ビットコイン追加購入のための、2029年満期の無利息転換社債の募集を完了したと報告した。
07:50
金融庁、仮想通貨仲介業の新設を検討
仮想通貨のイノベーションと利用者保護の両立に向けて、金融庁が仲介業の新設を検討。この会議ではステーブルコインも議題に上がった。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/12/01 09:30 ~ 20:00
東京 墨田区文花1丁目18−13
重要指標
一覧
新着指標
一覧