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金価格と連動する仮想通貨ジパングコイン 買い方からレンディングまで投資法を解説

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ジパングコイン(ZPG)とは

ジパングコイン(ZPG)は、金価格と連動するよう設計された暗号資産です。資産運用やリスクヘッジとして金の安定性を活かしつつ、仮想通貨としての利便性も兼ね備えており、送金や決済の手段としても活用できます。また、ZPGを活用した金融商品も登場しており、レンディングによる利回り獲得が人気を集めています。

本記事では、ジパングコインの特徴や仕組み、その価値について詳しく解説し、取扱いのある暗号資産(仮想通貨)取引所についてもご紹介します。

💡この記事でわかること
  1. ジパングコイン(ZPG)の特徴
  2. ジパングコインのメリット
  3. ジパングコイン(ZPG)の買い方・購入方法
  4. SBI VCトレードでジパングコイン(ZPG)のレンディング
  5. 金投資の展望、将来性
  6. 今後の注目点

ジパングコイン(ZPG)の特徴

ジパングコインの特徴として、金の安定した価値と仮想通貨の利便性を組み合わせた点が挙げられます。

通常、米ドルや日本円といった法定通貨を担保に発行される仮想通貨はステーブルコインと呼ばれ、テザー(USDT)やUSDCoin(USDC)、GYEN、JPYCなどがあり、これらは安定した価値を提供することが特徴です。

一方、ジパングコイン(ZPG)は金価格と連動し、1 ZPGは金1グラムと等価の価値を持つように設計されています。ロンドン市場での金価格を基準にしており、1 ZPGは金1グラムの現物金価格とほぼ等価となるよう調整されています。

ジパングコインを発行するのは、大手商社三井物産グループの子会社である「三井物産デジタルコモディティーズ株式会社」です。同社は三井物産株式会社の100%出資により設立され、暗号資産の発行を主な事業としています。

ZPGの仕組み

ジパングコイン(ZPG)のしくみを3つのポイントで解説:

  • ZPGは三井物産デジタルコモディティーズが発行し、その価値は金価格に連動しています。トークン販売額に応じた金現物が購入され、ロンドン受渡相対取引市場の金価格を基準としています。
  • 現時点でZPGと金現物の直接交換はできませんが、将来的にはその可能性があります。販売で得られた資金は金の購入や事業運営に使用されます。
  • ZPGは株式会社デジタルアセットマーケッツを介して各暗号資産取引所や投資家に販売されており、三井物産デジタルコモディティーズからの移動時には銀行による保証が行われています。

ZPGの特徴と基本情報

ZPGは、財産記録媒体として株式会社bitFlyer Blockchainのプライベートチェーン「miyabi」を採用しています。miyabiはビットコインやイーサリアムのような公開台帳ではなく、限定されたノードによって運営されるプライベートチェーンです。そのため、外部から保有や移転の記録を閲覧することはできず、秘匿性が高い点が特徴です。また、ZPGは高い信頼性を維持しながら、データの一貫性を確保しています。

三井物産デジタルコモディティーズは定期的にZPGの発行総量を開示しています。詳細情報や最新の開示内容については、以下のリンクから確認できます:

定期開示:https://www.mitsuidc.com/240704-pressrelease

  • 発行体:三井物産デジタルコモディティーズ
  • 総発行数:76,153 ZPG(2024年7月4日時点)
  • 価格(レート):12,661.01円(2024年10月時点)
  • 発行総額:約9億6,417万円相当(2024年10月時点)

ジパングコインのメリット

携帯性と取引の利便性

ZPGトークンは1ZPGが1グラムの金と1:1で担保されており、その価値の源泉となっています。ジパングコインは金投資の代替手段として高い利便性を持ち、関連市場の利用も容易です。投資家は金現物を保管・管理する必要がなく、暗号資産として取引の自由度が高まります。

金のETF(上場投資信託)が2004年に登場して以来、金価格は上昇を続け、投資家の数も増加しています。金の現物を管理する手間がなくなったことで、投資のハードルが下がり、資金が流入しやすくなりました。ジパングコインも同様に、現物資産の管理を不要にすることで、投資の利便性を向上させます。

グローバル展開と市場の拡大

ジパングコインは、他の暗号資産との交換も可能で、今後はDeFi(分散型金融)サービスへの展開も期待されます。ジパングコインの流動性や投資運用機会はさらに増加するでしょう。

また、ジパングコインは日本円だけでなく、他国の法定通貨とも交換可能になる計画があります。暗号資産の特性を活かし、従来の金融システムよりも迅速かつ低コストで取引ができるため、金を基準としたグローバルな決済手段としても活用される可能性があります。

ジパングコイン(ZPG)の買い方・購入方法

ジパングコイン(ZPG)は日本国内の暗号資産取引所で購入できます。本記事では、ジパングコインの取り扱いがあるSBI VCトレードを例に紹介します。

SBI VCトレードは、SBIグループが運営している暗号資産取引所です。大手の金融機関のグループ会社ということもあり、SBIに関連する他の金融サービスとの連携が便利です。SBIグループで、住信SBIネット銀行の口座を開設している場合は、スムーズにサービスを利用開始できます。

SBI VCトレードの親会社である、SBIホールディングス株式会社は東証プライム市場の上場企業です。公式HPによると、安心のセキュリティによる取引環境の提供を掲げています。

販売所の利用画面

SBI VCトレードでは、現物取引(販売所)でジパングコイン(ZPG)を購入することができます。購入は提示された買取価格で、売却は売り価格で行われ、操作が直感的で初心者にも理解しやすいです。なお、購入価格と売却価格の間にスプレッド(価格差)があるため、短期トレードには不向きです。

SBI VCトレードでジパングコイン(ZPG)のレンディング

暗号資産レンディングは、保有する暗号資産を取引所を通じて貸し出し、収益を得られるサービスです。売却予定のない暗号資産を活用して、賃借料という形で利益を得ることができます。

2024年10月現在、SBI VCトレードでは24種類の暗号資産でレンディングサービスを提供しています。その中でも注目は、ジパングコイン(ZPG)で、最大年利20%という魅力的な高金利設定で投資家の関心を引きつけています。

出典:SBI VCトレード

この高金利プランには期間制限や投資上限額が設けられていますが、SBI VCトレードは定期的にZPGのレンディング募集を行っています。募集枠は短時間で埋まってしまうので、興味のある投資家は事前にSBI VCトレードで口座を開設し、募集に備えておきましょう。

SBI VCトレードで、ZPGのレンディングの始め方は簡単です:

  1. SBI VCトレードのアプリにログイン
  2. 貸コインページで希望のコースを選択
  3. 申込完了画面が表示されれば準備完了

少額から始められるので、暗号資産投資の新たな可能性を探ってみてはいかがでしょうか。

金投資の展望、将来性

出典:SBI VCトレード

金は伝統的に「安全資産」として認識され、特にインフレや地政学的リスクに強い資産として知られています。ジパングコイン(ZPG)の価格推移を見ると、ZPGの価格は過去1年で約30%上昇し、12,661.01円に達しています。

2024年8月末のカンファレンス「WebX」で、三井物産株式会社のチーフトレーダー、山口英雄氏は金(ゴールド)投資の魅力を3つの観点から説明しています。

第一に、無国籍通貨としての特性があります。現在の米中対立やロシアのウクライナ侵攻などの地政学的リスクの高まりを背景に、各国の外貨準備がドルから金へシフトする傾向が見られ、これが金価格上昇の一因となっています。

第二に、価値保存手段としての役割です。グローバルなマネーサプライの増加に対し、現物資産である金は長期的な価値保存手段として機能し、インフレ環境下での魅力を高めています。

第三に、金には数千年にわたって人類を魅了してきた「独特の輝き」という歴史的・文化的価値があり、これが経済的側面を超えた価値を付与しています。

しかし、金投資の戦略は経済状況に応じて柔軟に対応する必要があります。三井物産のチーフトレーダー、山口英雄氏の見解は、この複雑さを端的に示しています。

山口氏によれば、金利が下がる局面では一般的に金の魅力が増すと考えられがちですが、実はこれを売却の好機と捉えています。多くの投資家が金に殺到し、価格が割高になる可能性があるためです。

一方、インフレ懸念が高まる状況では、現物資産としての金に買いが集中する傾向があります。そのため、金利動向だけでなくインフレ率にも注目し、バランスを取りながら投資判断を行うことが重要だと指摘しています。

このような複雑な市場環境に対応するため、山口氏はドルコスト平均法の活用を勧めています。定期的に投資しながら、状況に応じて金の保有比率を調整し、他の資産とのバランスを取ることが有効だと考えています。

関連:ビットコイン・ゴールド・株式 専門家が語る2024年の最適投資戦略|WebX2024

記事の監修

各務 貴仁各務 貴仁
株式会社CoinPost 代表取締役CEO、株式会社SUDACHI Tech 代表取締役、一般社団法人WebX実行委員会 理事。
2017年に日本最大(2024年現在)の暗号資産・Web3メディアCoinPost、2023年よりグローバルカンファレンスWebXを立ち上げる。また、次世代テックを活用した福祉事業Wave3やWeb3に特化した開発支援事業SUDACHI Techも展開する。
2024年には、経済産業省「Web3.0・ブロックチェーンを活用したデジタル公共財等構築実証事業」にて有識者委員として選任される。

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