はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米国版バイナンス、CEOが辞職した背景は?

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

100億円調達とその課題

8月7日、暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスの米国部門「Binance.US」の最高経営責任者(CEO)Brian Brooks氏がCEOを辞任したことを報告した。『戦略的方向性が違う』ことを理由としていたBrooks氏だが、わずか3ヶ月で辞任となったその背景には違う理由もあったようだ。

ブルームバーグやNYTが報じた複数の情報筋による内容では、Brooks氏が在任期間中、100億円超(1億ドル)を調達するのに失敗したことが主な理由だったという。

Brooks氏は以前、コインベースの最高法務責任者を務めていた人物で、2020年5月29日から2021年1月14日の間、通貨監督庁(OCC)の長官代行として米貯蓄貸付組合および国民貯蓄銀行に対して仮想通貨の取り扱いを許可する声明を発表するなど、仮想通貨の規制に前向きに取り組んできた人物でもある。

「バイナンス」ブランドが影響か

報道によると、調達先には、SoftBankやGreatPoint Venturesなどの大手企業があり、Brooks氏のリーダーシップで株式上場まで計画されていたという。

しかし、目標額の資金調達ができなかった背景に、「バイナンス」ブランドも影響していたという。

本家バイナンスが米国以外の複数の国では規制違反として警告を受けている状況を懸念しているのが理由だ。米国版バイナンスは本家から独立した企業でありながらも、本家のCZ CEOが米国版バイナンスの90%の株式を保有していることから、投資家はその影響を案じたようだ。

しかし、今も米国版バイナンスは1億ドルの調達を続行する計画をしていると、The Blockに答えた資金調達に関係する人物が明かした。

また、CZ氏はブルームバーグの取材で、「トップレベルの投資家からの関心度は依然として高い」と話し、資金調達の早期完了に期待感を寄せている。

コンプライアンス努力については、本家取引所は最近、アメリカの内国歳入庁(IRS)の元サイバー犯罪捜査責任者Greg Monahan氏をグローバル資金洗浄対策チームの責任者に採用したり、シンガポールの中央銀行「MAS」で規制業務を担当した経験のあるRichard Teng氏に、アジア事業の最高経営責任者を務めるよう依頼しているなどの事例がある。

CZ氏も先日の記者会見で、仮想通貨取引所に適用する既存のルールがある国や地域で、正規ライセンスを取得するためのプロセスを開始していると説明していた。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/04 木曜日
17:45
2026年2月17日(火)、「Digital Space Conference 2026」開催決定
一般社団法人日本デジタル空間経済連盟(所在地:東京都港区、代表理事:北尾 吉孝、以下「当連盟」)は、2025 年 2 月 17 日(火)に、大規模カンファレンスイベント「 Di…
16:49
MUFGグループ、トークン化MMFの商品化へ Progmatと協業開始
2026年に機関投資家向け提供を目指す 三菱UFJアセットマネジメント、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、三菱UFJ信託銀行の3社は4日、Progmat(プログマ)との協業を…
16:49
FRB利下げと流動性回復、2026年の仮想通貨市場に追い風か=Delphi Digitalレポート
仮想通貨リサーチ企業Delphi Digitalは、FRBの利下げ継続とQT終了、TGA取り崩し、RRP枯渇により、2026年に仮想通貨市場にとって追い風となる流動性環境が生まれると分析。ビットコインやイーサリアムなどデジタル資産に有利との見方を示した。
15:09
ランボルギーニとレジャー、限定ウォレット発表 「いつランボ買える」ミームに呼応
仮想通貨ハードウェアウォレット大手レジャーとイタリア高級車ランボルギーニが提携し、限定版「Ledger Stax」を2026年初頭に発売。フェラーリやポルシェなど高級ブランドのWeb3参入が加速する中、24万人超の仮想通貨ミリオネア増加が背景に。
13:25
米コネチカット州がロビンフッドなど3社に停止命令、無免許でスポーツ賭博提供と主張
コネチカット州消費者保護局がロビンフッド、クリプトドットコム、カルシに無免許オンライン賭博運営の停止命令を発行した。3社は州法に違反してスポーツ賭博を提供しており、利用者の資金や情報にリスクをもたらしているという。
12:26
チャールズ・シュワブ、2026年前半に仮想通貨取引開始へ 既存取引所に手数料圧力か
米大手証券チャールズ・シュワブが2026年前半にビットコインとイーサリアムのスポット取引を開始。低手数料戦略で既存取引所に圧力か。バンガードやバンク・オブ・アメリカも参入し、ウォール街で仮想通貨の主流化が加速。
11:15
メタマスク、最大1万ドルの損失を補償する「トランザクション・シールド」開始 
仮想通貨ウォレット「メタマスク」が有料補償サービス「トランザクション・シールド」を開始。対象となる取引について月額9.99ドルで最大1万ドルの損失を補償する。
11:02
NTT Digital、仮想通貨ソラナのバリデータを運用開始
NTTドコモグループのNTT DigitalがSolanaバリデータ運用を開始。Dawn Labsが技術支援を担う。国内ではモブキャストHDもソラナ財団認定を取得するなど、企業参入が加速している。
10:45
三井物産デジタルAM、デジタル証券ファンドを早期償還
三井物産デジタル・アセットマネジメントは、デジタル証券ファンド「日本橋・人形町」を早期償還し、当初予想3.0%を上回る年5.0%の利回りを達成。累計利益分配金は25億円を突破した。
10:30
「バイナンス・ジュニア」、キッズ向け仮想通貨口座導入 安全性に関する議論も
バイナンスが6~17歳向けの仮想通貨プログラム「バイナンス・ジュニア」を開始した。親の監督下でシンプルアーンによる資産運用などが可能となる。
10:26
イーサリアム保有企業購入量、ピークから80%急減 ビットワイズが指摘
ビットワイズの報告によると、イーサリアム保有企業の11月購入量は8月比81%減の37万ETHに急減。一方、ビットマイン社は12月に1.5億ドル相当を追加購入し、フサカアップグレードへの期待を示した。
10:00
スターテイルとソニーのソニューム、ステーブルコイン「USDSC」をローンチ
スターテイルは3日にソニーグループと共同で開発・運営するブロックチェーン「Soneium(ソニューム)」において、米ドルステーブルコイン「Startale USD(USDSC)」と報酬システム「STAR Points」をローンチしたことを発表した。
09:45
ビットコインが1万ドル反発、イーサリアム「フサカアップデート」好感で10万ドル視野に|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは反発の勢いを強めている。ETHの「フサカ・アップデート」を好材料とし、2日に付けた8万3,000ドル台から1万ドルの上昇を見せた。
08:55
米SECが仮想通貨含む高レバレッジETFを阻止、3倍・5倍商品の審査停止を通告
米SECが株式や仮想通貨の日次リターンを3倍・5倍に増幅するETFの審査を停止した。プロシェアーズは3倍レバレッジ仮想通貨商品を含む複数の申請を取り下げている。
08:02
アンソロピックが来年IPO検討か、評価額3000億ドル超目指す=報道
AI企業アンソロピックが早ければ来年にもIPOを検討している。マイクロソフトとエヌビディアから合計150億ドルの出資確約を得ており、オープンAIと上場を競う。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧