ステラとイスラエル企業GK8が提携 カストディとトークン化サービス提供へ

ステラとGK8が提携

イスラエルの暗号資産(仮想通貨)カストディ企業GK8は6日、ステラとの提携を発表した。

プレスリリースによると、GK8はステラのネットワークにカストディ(資産保管)とトークン化のサービスをもたらす予定。金融機関が仮想通貨ステラルーメン(XLM)を利用することを目論んでいるという。

ステラルーメン(XLM)とは

リップル社の共同創設者Jed McCaleb氏を中心に立ち上げられた仮想通貨。個人間の利用を想定しており、価格の変動を抑制する仕組みを実装。特に、新興国における個人間取引で活用することを意図している。

▶️仮想通貨用語集

GK8のLior Lamesh CEOは次のようにコメントした。

世界の様々な金融システムを結び付けるというステラのビジョンは、私達が開発した独自のカストディ・ソリューションに完璧に適合するものだ。

Lamesh CEOは、金融機関はステラを利用して資産をトークン化するなど、新たな収益源を得ることができるようになるとも続けた。

GK8のカストディ・ソリューションは、機関投資家がオフラインで取引を承認することを可能にするものだ。また、サイバー攻撃から保護する機能を備えており、規模の大きな高頻度の取引もできるという。

提携により、GK8のソリューションを利用する銀行や金融機関は、ステラルーメン(XLM)についてもカストディやトークン化サービスを受けられるようになった。

公式発表によると、GK8の顧客が有するデジタル資産のポートフォリオは数10億ドル規模に達しているという。顧客の中には、ソーシャルトレーディングプラットフォームeToro、世界最大級のカストディアンProsegur、仮想通貨取引所INXなど著名企業が存在している。

伝統資産のトークン化企業とも提携

GK8は8月、証券や株式、コモディティをトークン化するフィンテック企業Securrencyともパートナーシップを結んでいる。

Securrencyが、銀行に伝統的な資産のトークン化サービスを提供する上で、規制対応可能で安全性の高いGK8のプラットフォームが求められたという。

この際、GK8のLamesh CEOは「銀行やその他の金融機関は、ブロックチェーンが、あらゆる金融商品をトークン化できるという事実に目覚めつつある」と述べていた。ブロックチェーンは、ビットコイン(BTC)など仮想通貨以外にも、伝統的資産のトークン化などに、幅広い用途を持つと指摘した形だ。

ステラの最近の採用事例

ステラの最近の採用事例としては8月、Velo Labs社などがステラのブロックチェーンを利用して、EU全域とタイの間に国際送金の経路を開いた事例がある。

この国際送金は、仮想通貨Velo(VELO)などを使用するもので、ステラブロックチェーンにより数秒で決済を完了できるという。

関連ステラブロックチェーン利用、EU全域とタイの送金が可能に

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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