Enjin、ブロックチェーンゲーム領域で新たな提携を発表
戦略的パートナーシップ
NFTを用いたブロックチェーン・エコシステムの開発をリードするEnjin(エンジン)は10月5日、「EnjinStarter(エンジンスターター)」と戦略的パートナーシップを結んだと発表した。
Enjinエコシステムがブロックチェーンゲームにおける拠点としての革新的役割を果たせるよう、その発展と普及に本格的に乗り出すという。
EnjinStarterとは
EnjinStarterは、ガス代無料でNFTを発行できることなどが特徴のEnjinのブロックチェーン「JumpNet」上に構築されたプロジェクトだ。Enjinからの戦略的サポートや資金援助を受けつつ、ブロックチェーンゲームへの参入を促す「ローンチパッド」の役割として独立運営されている。
EnjinStarterではブロックチェーンゲーム、NFT、メタバースに焦点を当てつつ、クリエイターやゲーム開発者をサポート。独自トークン「EJS」の発行も行うだけでなく、仮想アイテムをNFTとして販売する手段も提供する。
またEnjinStarterは、ゲームのブロックチェーン統合、収益化、またはマーケティング戦略のための仮想アクセラレータプログラムを開発者に提供するとともに、デジタル資産を活用するための戦略的なアドバイスや資金調達のサポートなども行うという。
代表者によるコメント
今回の提携について、EnjinStarterのCEOであるPrakash Somosundram氏はこのようなコメントを発表した。
私たちはEnjinとブロックチェーンゲーム、そしてメタバースに対するビジョンを共有しており、Enjinチームと密接に協力し、ユーザーに対してEnjinエコシステムの導入を促進することを目指しています。
今後のロードマップは野心的かつ刺激的であり、Enjin技術の採用者やブロックチェーンゲーム全体への大きな変化をもたらすでしょう。私たちは、プロジェクトのアクセラレーションとインキュベーションを通じて、コミュニティをまとめる役割を果たせることを光栄に思います。
また、Enjin CEOのMaxim Blagov氏は、次のように述べている。
私たちの開発者コミュニティは、急激な成長の過程にあります。EnjinStarterとこの事業で協力し、ブロックチェーン上に構築されたゲームのエコシステムを構築することを楽しみにしています。
Enjinによるこれまでの提携
他にも、Enjinは直近で7月下旬にメタバース開発を手がける韓国企業Dvision Network(DVI)との提携を発表しており、同じくEnjin開発によるJumpNetブロックチェーンの統合が明らかにされていた。6月にはメタバースプロジェクト「MyMetaverse」が、JumpNetを使いマインクラフトの土地をNFT化したことも話題となった。
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「Enjin公式アダプター」と呼ばれる、Enjin技術を採用するゲーム関連企業や開発会社は、上述のDvision NetworkやEnjinStarter、そしてゲーム専門SNS企業などを含め、これで計7社となっている。またMicrosoftやSamsungなどのパートナーを含め、55以上のプロジェクトとも連携しており、今後もEnjin技術を採用する企業の数は増加するとみられる。
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なお、Enjinの発行する独自仮想通貨エンジンコイン(ENJ)は、国内ではコインチェックとGMOコインで購入可能となっている。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します