GameTalkTalkでNFT発行が可能に
NFT(非代替性トークン)エコシステム開発に取り組むEnjin(エンジン)が、韓国のゲーム特化型SNS開発企業Ludena Protocol(ルデナプロトコル)と提携を発表。この提携により、Ludena Protocolが開発するゲーム専門ソーシャルメディア「GameTalkTalk」に、NFT機能およびEnjin開発のスケーリングソリューションが統合され、環境に配慮したエネルギー効率の良い方法でNFT発行が可能になる。
カーボンニュートラルなNFT発行
今回の提携に先立ちEnjinは、2030年までにカーボンニュートラル(二酸化炭素の排出量および吸収量をプラスマイナスゼロにすること)な社会を実現するために、以下の5つのステップを含む計画を公表している。
- 二酸化炭素を排出しない新規NFT発行
- 実世界の経済をトークン化
- 既存トークンの脱二酸化炭素化
- カーボンニュートラルなノードへアップグレード
- 二酸化炭素削減および削減技術の推奨
Ludena Protocolとの提携は、この目標も視野に入れたものであり、GameTalkTalkのNFT機能は、4月6日にリリースが予定されているEnjinのガス代削減ソリューション「JumpNet」、および2021年内にリリース予定のNFT専用のクロスチェーン(異なる複数のチェーン対応)ソリューション「Efinity」と互換性を持つように開発が行われている。両ソリューションは、エネルギー効率が良く環境に優しい点が特徴的であり、このようなソリューションを活用することにより、GameTalkTalkでも、持続可能性に配慮したNFT発行が可能になる。
また環境に優しいだけでなく、無料で即座にNFTトランザクションを実行できるというJumpNetの利点もGameTalkTalkユーザーは享受できる。GameTalkTalkのクライアントには、大手ゲーム企業BlizzardおよびSEGA、モバイルゲームClash of Clans、ならびに大手オンラインゲーム開発企業Nexonなど、著名ブランドが名を連ねている。
EnjinのNFT技術が統合されることによりGameTalkTalkのユーザーは、アプリ内のアバター用に、デジタルファッションや不動産を表したNFTを発行することや、トークン化されたペットや家具でアバターの家をカスタマイズすることが可能になる。
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両代表のコメント
今回の提携について、EnjinのCEO、Maxim Blagov氏は以下のように述べている。
私たちはGameTalkTalkとともに、カーボンニュートラルなNFTを、300万人の利用者に向け展開できることを嬉しく思います。これは、著名な企業がNFTを利用し、環境に配慮したサステナブルな方法でゲームコミュニティを活性化させる手法を紹介する、またとない機会でもあります。
またLudena ProtocolのCEO、Joshua Kim氏は、以下のコメントを出した。
私たちは、NFT関連事業の世界的先駆者であり、JumpNetの革新的なブロックチェーン技術を用いて、環境問題に積極的に取り組もうとするEnjinチームと協力できることを、とてもうれしく思います。EnjinのユニークなNFTテクノロジーを、私たちが今後公開を予定しているブロックチェーンのゲームメタバース、Ludena Worldに導入することを楽しみにしています。そして、グローバルユーザーが簡単にオプトインできる、エキサイティングで、価値を生み出すエコシステムの構築を目指します。
Ludena Protocolとは
今回Enjinとの提携を発表したLudena Protocolとは、ゲームに特化した分散型のソーシャルメディア・プラットフォーム開発を行う韓国拠点の企業だ。ピアツーピアのハイパーカジュアルゲーム(最低限のUIのみ兼ね備えたシンプルなゲーム)から、世界初の無料仮想アイテム取引所に至るまで、様々なdApp(分散型アプリケーション)がエコシステム内で構築されている。
Ludena Protocolの最初のdAppが、NFT機能が統合される予定の「GameTalkTalk」だ。韓国最大のゲーム特化型ソーシャルメディアアプリであり、現在300万人のユーザー、および20万人の月間アクティブユーザーを抱えている。GameTalkTalkのクライアントには、大手ゲーム企業BlizzardおよびSEGA、モバイルゲームClash of Clans、ならびに大手オンラインゲーム開発企業Nexonなど、著名ブランドが名を連ねている。
Ludena Protocolは世界中のゲームプレーヤーを対象にしているが、彼らが拠点を置く韓国ではゲーム市場が活性化しており、現在世界第4位の市場規模を有している。今後もこの熱気は継続すると見られ、韓国のゲーム、コンソール、およびそれらに関連したコンテンツ市場規模は、2026年までに約100億ドル(約1兆円)にまで拡大すると予想されている。