Polkadot、開発等に利用できるトレジャリーの資金が860億円相当に
Polkadotのトレジャリー
異なるブロックチェーンの相互運用を目指すプロジェクト「Polkadot(ポルカドット)」は、開発等に利用できる資金をネイティブ通貨の「DOT」で約1,900万DOT、本記事執筆時点のレートで860億円相当保有している。
ポルカドットの創設者ギャビン・ウッド氏は「この資金は、ポルカドットのガバナンスで価値があると判断されれば、何かを作ったり、改善したり、また教育など何であっても、あなたのアイデアに使用することができる」と説明した。
ギャビン・ウッド氏とは
現在はポルカドットの創設者としてよく知られているが、暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)の共同創設者兼元CTO(最高技術責任者)でもある。より公平かつユーザー主権的な分散型ウェブ(Web3.0)の構築に取り組んでおり、仮想通貨業界で最も著名な人物の1人。
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2020年5月にメインネットをローンチしたポルカドットは、その後も本格運用に向け、機能を追加していたりして開発を継続。今月には、ホワイトペーパー(事業計画書)に書かれていたコア機能の最後の実装となる「パラチェーン」を稼働させる準備ができたことを発表した。
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異なるブロックチェーンの相互運用を目指すポルカドット(DOT)では、個別のブロックチェーンを1箇所に接続して運用を行う。メインネットのローンチ時点ではこの機能は実装されていなかったが、今月に相互運用を行う準備ができたと発表している。
ポルカドットではネットワークに接続する各ブロックチェーンを「パラチェーン」、そのパラチェーンが接続され、中心的な役割を果たす部分は「リレーチェーン」と呼ぶ。
リレーチェーンに接続できるブロックチェーンの枠(スロット)は100個と限定されているため、全てのブロックチェーンが自由に接続できるわけではない。リレーチェーンに接続するブロックチェーンはオークションで選ぶ仕組みで、そのオークションの日程も今月提案された。
提案された日程が投票で賛成を得られれば、来月からオークションを開始。各ブロックチェーンがリレーチェーンに接続されれば相互運用が可能になるため、ネットワークの発展に貢献できるアイデアに資金を活用していく計画だ。
開発等に利用できる1,900万DOTは、手数料や没収された資金等を貯めておく「Treasury(トレジャリー)」に保管されており、17日時点で発表された金額である。
ウッド氏は上記ツイートのコメント欄で、「Treasuryの中で使われない資金は、徐々にバーン(焼却)されていく。現在は毎月23万9,988DOT(10億円相当)をバーンしている」と説明した。
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