イーサリアム創設者ブテリン氏、アルゼンチン元大統領と対話
アルゼンチン首都イベントに出席
暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)の共同設立者の一人であるヴィタリック・ブテリン氏が18日、南米アルゼンチンのマウリシオ・マクリ元大統領と対談したことがわかった。
マクリ氏は2015年から4年間にわたり、アルゼンチンの大統領を歴任した人物。イーサリアムについて、Twitterの514万フォロワーに対し、「最も革新的な分散化技術の一つ」と形容した。
また、ETHについては最も価値が高い暗号資産(仮想通貨)の一つと説明し、国家における仮想通貨とブロックチェーン技術の役割について意見を交わしたとした。
アルゼンチンの歴史では度々、深刻な債務・通貨危機が発生、過去9回に渡る国のデフォルト(債務不履行)に陥っている。そのため、自国通貨のインフレに伴い、ビットコイン(BTC)をはじめとする仮想通貨相場への参入を後押しし、資産保護目的での購入が相次いでいるとの指摘もある。また、安価な電力代を誇る同国では、仮想通貨のマイニング事業展開地としても白羽の矢が立った。
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ただ、今年11月には、アルゼンチン政府が仮想通貨取引所を課税対象に含む方針を表明。(仮想通貨取引で生じたキャピタルゲイン自体は2017年から所得税の対象。)
ブテリン氏はWeb3.0プロトコルのThe Graphのローンチから1年を記念したミートアップに参加。アルゼンチンの首都ブエノスアイレスで開催されたイベントに急遽出席したという。
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