米資産運用大手、ビットコイン先物を運用開始
ビットコイン先物運用開始
米独立系の資産運用会社ニューバーガー・バーマン(Neuberger Berman Group LLC)は昨年4Qで暗号資産(仮想通貨)ビットコインの先物を運用していたことがわかった。
米SECへの書類によると、ニューバーガー・バーマンは自社運用のコモディティファンド「Commodity Strategy Fund」でCFTC登録のビットコイン先物への投資を始めた。
また、同書類で政府政策の影響による長期的インフレを見越し、ビットコイン先物のほかポートフォリオ比重の少ないゴールドとシルバーのポジションも持っていると説明した。コロナ下の金融政策がインフレの引き金となることを懸念し、ビットコイン先物のポジションを増やすファンドは他にもある。米著名投資家ポール・チューダー・ジョーンズ氏が率いるヘッジファンド「Tudor Investment Corporation」が以前ビットコイン先物に投資していることが報じられた。
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ニューバーガー・バーマンはグローバルで株式や債券などを機関投資家や富裕層に提供する資産運用企業で、40兆円に相当する資産を運用。昨年8月に、コモディティファンドが最大5%の資金をCMEなどの米ビットコイン先物及びカナダのビットコインETF(上場投資信託)で運用することが可能になったことをSECに報告した背景がある。
「Commodity Strategy Fund」は投資信託の一種で昨年6月末までにはゴールドやコーン、ブレント原油などのデリバティブを運用しており、180億円に相当する規模に達した。
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