Orchid(オーキッド)、マルチチェーンに対応

BSC、Avalanche、ポリゴンなど計8チェーンに対応

分散型VPNサービスを提供するオーキッド(Orchid)は21日、新たに8つのEVM(イーサリアム仮想マシン)互換チェーンに対応することを発表した。

EVMとは

EVM(イーサリアム仮想マシン)とは、イーサリアムのスマートコントラクトのコントラクトコードを実行するための「翻訳機」として機能するもの。

仮想通貨用語集

今回のEVMマルチチェーンサポートにより、オーキッドユーザーはサービスを利用する際に、以下の8つのチェーンから好みのチェーンを選択できるようになった。

対応するブロックチェーン

新たに対応することが発表されたのは、以下の8つのブロックチェーンとなる。オーキッドユーザーはアカウントでの設定により、いずれかのチェーンで帯域幅を購入することできる。

  • Binance Smart Chain
  • Avalanche
  • Polygon(Matic)
  • Ethereum
  • Optimism
  • Gnosis Chain
  • Fantom Chain
  • Aurora on NEAR
  • 関連:初心者でもわかるAvalanche(アバランチ)とは|注目すべき点や将来性を解説

    関連:動画で解説、ポリゴン(MATIC)とは【CONNECTV】

    今回、元々オーキッドが基盤としていたイーサリアムに加え、高度なスケーラビリティが特徴的なAvalanche(アバランチ)、イーサリアムのレイヤー2ソリューション開発で知られるPolygon(ポリゴン)、および大手仮想通貨取引所バイナンス開発によるバイナンス・スマートチェーンなどのサポートが開始した。

    イーサリアム以外の複数のチェーンをサポートすることにより、オーキッドのサービス利用開始時に必要なアカウント開設のコストが削減される。例えばGnosis Chain(旧xDaiチェーン)では、1ドル(約100円)からアカウント作成が可能だ。

    関連:ガス代高騰を受けオーキッドがxDaiに対応、1ドルからアカウント開設が可能に

    今回のマルチチェーン対応について、オーキッドのソフトウェア設計主任であるジェイ・フリーマン氏はこうコメントしている。

    この2年間で、レイヤー1のチェーンは機能的にほぼ収束し、レイヤー2のコモディティとなりました。私たちは過去1年間、様々なチェーンをテストし、課題を見極め、修正案を提唱し、イーサリアムコミュニティがマルチチェーンの互換性を維持する手助けをしてきました。

        

    イーサリアムの高いガス代問題への対処

    オーキッドがマルチチェーンに対応した背景には、イーサリアムのガス代(手数料)高騰問題が関連している。現在イーサリアム上のDeFiプロダクトには、1,000億ドル(約11兆円)以上の価値がロックされており、トランザクション数増加によるネットワークの混雑に伴い、ガス代も高騰している。

    オーキッドのアカウント開設費用は、イーサリアム(ETH)価格、ガス代、およびオーキッドのネイティブトークンOXT価格によって変動するため、イーサリアムネットワークが繁栄し、ガス代が高騰するにつれて、アカウント開設にかかるコストも高くなっている。ガス代高騰によるアカウント開設コストの増加を理由に、オーキッドのVPNサービスを断念するユーザーが出てこないよう、イーサリアム以外のチェーンへもサポートを拡大したという。

    マルチチェーン対応のシステムを設計することにより、ユーザーの選択肢が増えるだけでなく、ユーザーおよび帯域幅プロバイダーは、より安い手数料を求めるようになり、長期的な競争促進に繋がるとオーキッドは考えている。

    画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
    「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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