「著名人の仮想通貨発信に要注意」バイナンスのキャンペーン
NFT・仮想通貨に関する注意喚起
大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスは3日、米プロバスケットボールリーグ「NBA」の著名選手、ジミー・バトラー氏を起用したメッセージ動画を公開した。
動画でバトラー氏は、仮想通貨の利用や投資をする際は、著名人をそのまま信用するのではなく、自分でリサーチを行う必要があると呼びかけた。具体的な著名人やイベント名などには言及していないが、「2月13日」という日付に触れていることから、米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)の優勝決定戦「スーパーボウル」を意識した発言と見られている。
スーパーボウルは、毎年2月上旬に開催されるNFLの王座決定戦で、米国における国民的行事の1つ。観戦視聴率も非常に高い。この試合が行われるのが現地時間の2月13日で、仮想通貨企業のFTXとCrypto.comのCMが流れる予定だ。
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また、スーパーボウルのハーフタイムショーには、人気NFT(非代替性トークン)コレクション「Bored Ape Yacht Club(BAYC)」を購入したエミネムことマーシャル・マザーズ氏が登場予定。他にもNFTを熱心に収集していることでも知られるスヌープ・ドッグ氏といった著名人が登場する計画が明かされている。
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バイナンスも著名人を起用
バトラー氏は今回、以下のようなメッセージを伝えた。
2月13日に、著名人から仮想通貨を勧められるだろう。でも、仮想通貨を勧める著名人は、あなたの経済状況を知らない。
バイナンスと私は、あなた自身で仮想通貨のリサーチを行うことを望んでおり、自分を信じるようにして欲しい。
もちろん今回の動画は、「2月13日」だけに関する注意喚起ではない。バイナンスの担当者は、仮想通貨メディア『Blockworks』に対し、以下のように説明したという。
我々は、バトラー氏や他の著名人と共に、自由な金融システムの重要性を伝えていく。起用する著名人は誠実で独立性の高い人物である。
来週にはキャンペーンの内容を発表する予定だ。
バイナンスのキャンペーンはスーパーボウルよりも前に発表される予定。バトラー氏は、13日の試合の前でも注意が必要であるとも呼びかけた。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します